物館や商店 各地で営業
再開の動き相次ぐ

大型連休明けの7日、緊急事態宣言を受けて臨時休業していた施設などが各地で営業を再開しました。一方で予定していた営業再開を取りやめたところもあります。

和歌山市 博物館が営業再開

和歌山県は緊急事態宣言が今月末まで延長されたことを受け、パチンコ店やスポーツクラブなどの施設について今月15日まで休業要請を延長した一方で、博物館や美術館、それに図書館などについては感染拡大の可能性が低いとして、7日から解除しました。

このうち、和歌山市立博物館は午前9時から営業を再開し、感染防止のため入館する人にマスクの着用や消毒、それに、お互いに距離をあけて観覧することなどを求めているほか、県外に住んでいる人に対しては当面、来館を自粛するよう求めています。

和歌山市立博物館の前田敬彦館長は、「展示物を見ていただいてこその博物館なので休館中はつらかったです。県民の方には和歌山の歴史文化に触れてもらいたいです」と話していました。

三重 美術館が再開も県外からの来館自粛呼びかけ

三重県菰野町にある「パラミタミュージアム」は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて先月16日から臨時休館していましたが、博物館や美術館が新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく三重県の休業要請の対象から外れたことを受けて、7日から営業を再開しました。

ふだんは来館者の3割ほどは県外客だということですが、三重県からは、県外の客を受け入れないよう求められていることから、美術館の入り口に「県外からの訪問客のご利用はご遠慮または延期をお願いします」などと書かれた紙を貼って、県外の人に来館の自粛を呼びかけています。また感染拡大を防ぐため来館者にはマスクの着用を求めるということです。

パラミタミュージアムの伊藤薫事務局長は「美術館としては作品を見てほしいが、県外やマスクをつけていない来館者にご遠慮いただくのはやむをえない。これは決めごととしてやっていくしかない」と話していました。

福岡 デパートの食品売り場が営業再開

緊急事態宣言で臨時休業を続けていた福岡市のデパートでは、地域のニーズに応えるため感染対策を徹底したうえで、食品売り場の営業を7日から再開しました。

福岡市 天神の大丸福岡天神店は、先月8日から全館で臨時休業していましたが、7日から平日に限って地下の食品売り場の営業を再開しました。

店の入り口には、体温を自動で測る機器を設置し、マスクをしていない客には店がマスクを用意する代わりに医療従事者への寄付を募っています。またレジでは、飛沫を防ぐ仕切りが設けられ、従業員は顔を覆うフェイスシールドを着用するなど対策が取られています。

このデパートでは、臨時休業の影響で先月の売り上げは、去年の同じ月と比べて87%減少していました。

営業を再開した理由について、「博多大丸」広報担当の箱崎純史さんは、「地域の食の利便性や、この店にしか置いていない商品があるといった要望を踏まえて判断した。今後もお客様や従業員の感染症対策には十分気をつけていきたい」と話していました。

福岡市内のデパートでは、「岩田屋三越」が地下の食品売り場に限って営業する一方、「博多阪急」は全館での臨時休業を続けています。

岩手のデパート レストラン以外は再開

これまでに感染が確認された人がいない岩手県。盛岡市の老舗デパートでは、岩手県が休業要請を延長しなかったことを受け、7日から県内すべての店舗で13日ぶりに営業を再開しました。

盛岡市に本社がある老舗のデパート「川徳」は、先月25日から今月6日まで、県内6か所の店舗で食品フロアを除いて臨時休業していました。

デパートは、休業要請を延長しない県の対応などを受けて7日から開店時間を短縮したうえで営業を再開し、盛岡市の店舗でも13日ぶりに各フロアに買い物客の姿が見られました。

営業再開にあたっては、案内カウンターやレジに透明のシートやアクリル板を設置したり、マスクを着用していない客に来店を控えるよう求めるチラシを貼るなどの対策がとられています。

レストランフロアに限っては、感染症対策が整っていないとして、再開は見送られました。

川徳の伊藤康平営業企画担当課長は「客足の回復にはまだ時間がかかるため険しい道のりになるが、地域経済のためにも感染防止と営業の維持を両立させていきたい」と話していました。

鹿児島 商業施設などが営業再開

新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う休業や営業時間短縮の要請を鹿児島県が7日から大幅に縮小したことを受けて、鹿児島市の商業施設では7日から営業を再開しました。

鹿児島市の繁華街、天文館にある商業施設「マルヤガーデンズ」では、7日午前10時から一部の売り場を除き、営業を再開しました。

再開に合わせて、レジの付近には、消毒効果がある「微酸性次亜塩素酸水」を噴霧する機械を設置したほか、床には、レジ前などに並ぶ客に間隔を空けてもらうための目印も設置しました。

一方、子どもたちが遊ぶスペースは使用を禁止しているほか、当面、営業時間は午後7時までと1時間短縮します。

妻の通院に付き添って種子島から訪れた男性は、「離島から来られる機会が限られているので、いろいろなものが買える場所が開いていて便利です」と話していました。

マルヤガーデンズ企画広報部の松見千種マネージャーは、「少しでも安心して買い物をしてもらえるよう対策を強化しました。必要なものを買いに来る場所として活用してほしい」と話していました。

鹿児島県内ではこのほか、「山形屋」が、薩摩川内市の「川内山形屋」と霧島市の「きりしま国分山形屋」を7日から全館での営業を再開したほか、鹿児島市の「山形屋」本店は今月13日から全館の営業を再開する予定です。

岩手では映画館も再開準備

岩手県からの休業要請を受け先月24日から営業をやめていた盛岡市の映画館では7日、要請が解除されたことを受け、来週からの営業再開を目指し準備作業を進めていました。

盛岡市で2つの映画館を運営している「南部興行」は、県からの休業要請を受け先月24日からいずれも休業していました。県は7日から映画館などへの休業要請を解除しましたが、フィルムの準備などが必要なため、この会社では来週金曜日の営業再開を目指し準備を進めています。

再開にあたっては、劇場の座席に貼り紙を貼って1席ずつ間隔を開けるほか、上映時間以外は非常扉を開けて換気するなどの感染防止対策を取るということです。

また、新型コロナウイルスの影響で公開が延期となっている映画も多くあることから、この会社の映画館では、当面はすでに公開された作品の中から選んで上映していくということです。

「南部興行」の小暮信人社長は「岩手県は感染者ゼロですが、安心はできません。映画文化のある盛岡で、映画の灯を絶やさないように感染対策をしながら上映していきたいです」と話していました。

北海道 函館朝市は臨時休業を延長

一方、北海道の函館朝市は、道が事業者への休業要請を今月15日まで延長したことを受け、予定していた営業再開をとりやめました。

新型コロナウイルスの影響で、函館朝市は、組合の加盟店に対して先月29日から6日まで営業自粛を要請していて、7日から再開を予定していました。

しかし、道が事業者への休業要請を今月15日まで延長したことを受けて、朝市の組合の加盟店は営業再開を取りやめて、臨時休業の期間を延長することを決めました。

7日朝の函館朝市はシャッターを下ろしたままの店が並び、朝市の入り口には、引き続き今月15日までの休業を知らせる貼り紙が貼られていました。

函館朝市協同組合連合会の藤田公人副理事長は、「このような状況だから、協力して営業を自粛しようと各店舗には伝えたが、売上がない状況が続いていて、どこの店も経営がぎりぎりだ。緊急セールなどを行うなどしてなんとか持ちこたえたい」と話していました。