本町「住んでいます」
県外ナンバー車にシート

関西地方で、府県をまたぐ往来をしないよう呼びかけられる中、和歌山県串本町は、県外ナンバーの車が町内在住者のものであることを示すオリジナルのシートを作り、配付を始めました。

串本町が作ったのは、町のマスコットキャラクターとともに「串本町に住んでいます」と書かれた、車に貼り付けるマグネットシートです。

関西の各府県が、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、外出自粛を要請するとともに、府県をまたいで往来しないよう呼びかけている中、他府県ナンバーの車に乗っている町民から「要請にしたがっていないと思われるのではないか」という不安の声が寄せられているということです。

シートは無料で配られ、役場では希望する人が住所や名前を記入したあと、シートを受け取っていました。

受け取った女性は「近所の人は気にしなくてもいいと言ってくれましたが、車での買い物は遠慮していました」と話していました。

具体的な被害はないということですが、串本町企画課の濵地弘貴・課長は「人にやさしい町であり続けたいという思いから作成した。県外ナンバーというだけで、白い目で見られることはあってはならない」と話しています。