ン栽培の障害者作業所
注文落ち込み厳しい状況

障害のある人たちが千葉県富津市の作業所で育ててきたコチョウランの注文が、新型コロナウイルスの影響で大幅に落ち込み、作業にあたっている人たちの工賃にも影響が出かねない厳しい状況に置かれています。

富津市西大和田にある作業所「アロンアロンオーキッドガーデン」では、知的障害のある人たちおよそ20人がコチョウランを栽培し、販売してきました。

去年9月の台風15号では、およそ5000株のランが全滅しましたが、ランの愛好家や一般の人たちからの援助で新たに苗を購入することができ、半年ほどかけて育てた株が次々と花をつけています。

しかし、新型コロナウイルスの影響で予約が入らなくなり、ことしの3月は、企業などに向けた販売数が去年の同じ月の3分の1以下に落ち込んだということです。

この状況が長引くと、作業にあたっている人たちの工賃にも影響が出かねないということで、インターネットを通じた販売や地元の店への売り込みに力を入れています。

渡邊美雪施設長は「これまで頑張ってきましたが、急に花の行き場がなくなってしまいました。ふだんどおり働ける環境に早く戻ってほしい」と話しています。