型コロナ軽症者受け入れ
横浜のホテル 報道陣に公開

新型コロナウイルスの感染拡大による医療崩壊を防ぐため、神奈川県が20日から軽症の感染者などを受け入れる横浜市のホテルの内部が報道陣に公開されました。

神奈川県では医療崩壊を防ぐため、患者の状態に応じて、重症の人は高度医療機関で、また酸素投与が必要な中等症の人は集中的に重点医療機関で治療をうけるほか、軽症や無症状の人はホテルや宿泊施設などで療養する独自の体制づくりを進めています。

20日から軽症や無症状の感染者を受け入れる横浜市中区のホテル「アパホテル&リゾート横浜ベイタワー」の内部が19日、報道陣に公開されました。

ホテルは2300室あり、感染拡大を防ぐため療養するフロアと、県職員が作業するフロアを分ける「ゾーニング」の措置がとられます。

感染者は、自分の宿泊するフロアだけで生活することになっていて、エレベーターを利用する際、誤ってほかのフロアで降りようとしても客室につながる通路にはブルーシートが張られ、入り込めないようにしています。

日中は看護師が常駐するほか、夜間の時間帯は県職員や県が災害派遣要請を行った自衛隊員が待機して、体調の悪化に備えることになっています。

県ではすでに第三セクターが運営する葉山町にある宿泊施設の100室で受け入れを始めていて、合わせて2400室を確保しています。

神奈川県の山口健太郎理事は「万全な準備を施していて、受け入れに問題はない。療養する方の不安にきめ細かく対応したい」と話していました。

ホテルの中での生活は

県が軽症だったり無症状だったりした感染者を受け入れるホテルは2300室あり、県が借り上げています。

客室で使用したタオルやシーツなどの交換はなく、トイレットペーパーなどは余分に置かれていますが、着替えや歯ブラシなどの日用品は持参を基本としていて、洗濯は部屋のなかで行ってもらうということです。

家族などからの差し入れは原則、認められていません。食事は1日3回、各フロアに設けられた配膳場所に取りにいくことになっています。

療養している人に滞在に関わる費用負担は発生しません。