CR検査ウォークスルー
方式で検体採取へ 横須賀市

新型コロナウイルスの感染拡大による医療現場の負担を軽減しようと、神奈川県横須賀市はPCR検査の検体の採取に「ウォークスルー方式」と呼ばれる方法を導入して、新たな検査場を開設することになりました。

横須賀市では、新型コロナウイルスの感染の疑いがある人のPCR検査のための検体採取を、これまで市内の3つの病院で1日に合わせて35件程度行ってきました。

しかし医療現場から、感染者の入院が増える中、治療に専念できないという声が相次いだことから、市は来週にも「横須賀市救急医療センター」の駐車場に新たに検査場を設置し、検体の採取を一括して行うことを決めました。

採取は「ウォークスルー方式」と呼ばれる方法で行い、看護師などが高さおよそ2メートルのボックスの中に入って手袋をつけた手だけを出し、歩いてきた人の検体を採取するということです。

1日に40件の採取が可能で、これまでどおり「帰国者・接触者相談センター」を通じて予約する流れで、日曜日を除いて実施するということです。

会見した横須賀市の上地克明市長は「この方法を導入することで医療機関には中等症以上の入院患者の治療に専念してもらえ、医療崩壊を防ぐことにつながると考えている」と話していました。