材で投獄ジャーナリスト
世界で250人 最多は中国

取材活動を理由に世界中で現在投獄されているジャーナリストは少なくとも250人に上り、中国が最も多いことがアメリカの民間団体の調べでわかりました。

アメリカの民間団体「ジャーナリスト保護委員会」は11日、取材活動を理由に投獄されているジャーナリストは今月1日の時点で世界中で少なくとも250人に上ると発表しました。

国別では中国が48人と最も多く、ことし10月に香港での抗議活動を報道した女性フリージャーナリストが逮捕されるなど、習近平指導部がメディアへの統制をより厳しくしていると指摘しています。

2番目に多いのは去年まで3年連続で最多だったトルコで、47人と去年より21人減りました。団体は、エルドアン政権が100を超える報道機関を閉鎖に追い込み、大勢のジャーナリストを失業させたほか脅迫もしていて、改善の兆候は見られないとして懸念を示しています。

また、うその情報、フェイクニュースの拡散を理由とした投獄は30人と増加傾向にあり、エジプトでは最も多い21人が投獄されています。エジプトではフォロワーが多い個人のSNSへの規制が強化され、政府に不都合な投稿を理由に投獄されるケースが起きていると指摘しています。

ジャーナリスト保護委員会は「ジャーナリストの投獄は、私たちが頼っている世界の情報システムに対する脅威だ」として改善を訴えています。