齢者向けに災害情報を
固定電話に自動発信 千葉市

携帯電話やスマートフォンを持っていないお年寄りなどに緊急性の高い災害情報を素早く伝えるために、千葉市は固定電話やファックスを使って情報を発信する取り組みを始めることになりました。

千葉市は、防災無線のほか電子メールであらかじめ登録した希望者に災害などの情報を配信しています。

ただ、「防災無線が聞こえない」という相談が寄せられているほか、メールが受信できる携帯電話やスマートフォンを持たないお年寄りも多いことから、千葉市は固定電話やファックスで情報を迅速に伝える取り組みを始めることになりました。

津波や大雨などによる避難に関する情報のほか、ミサイルの飛来やテロに関する情報など緊急性が高い情報が出された場合、担当者が入力するとコンピューターが固定電話に電話して自動音声で情報を伝えたりファックスを送ったりするシステムを新たに導入し、来月から運用を始める方針です。

千葉市によりますと、こうした取り組みは関東の政令指定都市では初めてだということです。

千葉市防災対策課の柿崎恵司課長は「固定電話しかない高齢者にも確実に情報が届けられる。伝達手段を増やすことで災害の時の不安を少しでも和らげたい」と話しています。