風19号 74人死亡
52河川決壊 全容は不明

台風19号による豪雨で甚大な被害が出ています。今回の災害で亡くなった人は74人となり、堤防の決壊は、52河川の73か所に上っています。しかし被害の全容はまだ分かっていません。

74人死亡 12人不明 224人けが

NHKが各地の放送局を通じてまとめたところ、今回の台風19号で、これまでに全国で74人が亡くなったほか、12人が行方不明となっています。
死亡したのは▽福島県で27人、▽神奈川県で14人、▽宮城県で14人、▽栃木県と群馬県でそれぞれ4人、▽長野県で3人、▽埼玉県、岩手県、茨城県でそれぞれ2人、▽静岡県と千葉県でそれぞれ1人です。

また、▽神奈川県や福島県など6つの県で12人が行方不明となっています。

このほか▽32の都府県で224人がけがをしています。

堤防決壊は52河川73か所

国土交通省によりますと台風19号による豪雨で川の堤防が壊れる「決壊」が発生したのは15日午後3時の時点で、7つの県の合わせて52河川、73か所に上っています。

国が管理する河川で堤防の決壊が確認されたのは7つの河川の12か所です。

▽吉田川が宮城県大郷町粕川で1か所、
▽阿武隈川が福島県須賀川市浜尾で1か所、
▽千曲川が長野市穂保で1か所、
▽久慈川が茨城県常陸大宮市の富岡、塩原、下町でそれぞれ1か所、
▽越辺川が川越市平塚新田と埼玉県東松山市正代でそれぞれ1か所、
▽都幾川が埼玉県東松山市早俣で1か所、
▽那珂川が茨城県那珂市下江戸、常陸大宮市野口と下伊勢畑でそれぞれ1か所決壊しました。

これらの12か所については、さらに川の水があふれないよう、コンクリート製のブロックを設置し、水を遮るシートで覆うといった応急的な補修工事を行っているということです。

6つの県が管理する合わせて48河川61か所でも堤防の決壊が確認されています。

宮城県は17河川20か所です。
▽新川が丸森町で1か所、
▽内川が丸森町で1か所、
▽五福谷川が丸森町で1か所、
▽斎川が白石市下川原で1か所、
▽半田川角田市で1か所、
▽高倉川が角田市で1か所、
▽渋井川が大崎市古川渋井で1か所、
▽身洗川が大和町落合桧和田で1か所、
▽小西川が大和町鶴巣幕柳で1か所、
▽名蓋川が大崎市古川矢目で3か所、
▽照越川が栗原市築館で2か所、
▽荒川が栗原市築館で1か所、
▽石貝川が登米市津山地区で1か所、
▽熊谷川が栗原市志波姫で1か所、
▽富士川が石巻市針岡で1か所、
▽水沼川が石巻市水沼で1か所、
▽砂押川が利府町沢乙で1か所、決壊しました。

福島県は16河川23か所です。
▽宇多川が相馬市の北飯渕と西山でそれぞれ1か所、
▽阿武隈川が矢吹町の陣ヶ岡と中沖でそれぞれ1か所、鏡石町諏訪町で2か所、
▽広瀬川が伊達市月舘町下手渡で1か所、
▽滝川が伊達市梁川町二野袋で1か所、
▽濁川が福島市郷野目で1か所、
▽安達太良川が本宮市本宮で1か所、
▽藤田川が郡山市で1か所、
▽社川が白河市表郷と棚倉町一色でそれぞれ1か所、
▽藤川が会津美里町橋丸で1か所、
▽三滝川が新地町福田で1か所、
▽上真野川が南相馬市鹿島区橲原で1か所、
▽水無川が南相馬市原町区高倉で1か所、
▽太田川が南相馬市原町区益田で1か所、
▽小高川が南相馬市小高区小屋木で1か所、
▽川房川が南相馬市小高区川房で1か所、
▽夏井川がいわき市の平鯨岡と平下平窪と小川町関場でそれぞれ1か所決壊しているのが確認されました。

栃木県は7河川8か所です。
▽秋山川が佐野市の赤坂町と大橋町でそれぞれ1か所、
▽黒川が壬生町上稲葉で1か所、
▽荒井川が鹿沼市野尻で1か所、
▽三杉川が栃木市下岡で1か所、
▽思川が鹿沼市久野で1か所、
▽出流川が足利市奥戸町で1か所、
▽蛇尾川が大田原市北大和久で1か所、決壊しました。

茨城県では4河川6か所です。
▽藤井川が水戸市の藤井町と成沢町でそれぞれ1か所、
▽久慈川が常陸大宮市小貫で1か所、
▽里川が常陸太田市茅根町と福地町でそれぞれ1か所、
▽浅川が常陸太田市松栄町で1か所、決壊しました。

埼玉県では2河川2か所です。
▽都幾川が東松山市神戸で1か所、
▽新江川が東松山市古凍で1か所決壊しました。

新潟県では2河川2か所です。
▽魚野川が南魚沼市姥島新田で1か所、
▽矢代川が上越市西田中で1か所、決壊しました。

このほか川の水が堤防を越える「越水」などで氾濫が発生した河川も16都県の、のべ231河川にのぼっています。

住宅の浸水被害 少なくとも1万3000棟以上

NHKが各地の放送局を通じてまとめたところ、台風19号の影響でこれまでに全国で少なくとも1万3000棟以上の住宅が水につかり、1100棟以上の住宅が全半壊や一部損壊の被害を受けました。

このうち▽床上まで水につかったのは長野県や栃木県など16の都県で7394棟▽床下が水につかったのは静岡県や埼玉県など21の都県で6509棟となっています。

また、▽全半壊の被害を受けた住宅は千葉県など7つの都県で77棟▽一部損壊が東京都や神奈川県など21の都道県で1038棟となっています。

土砂災害 19都県で170件

国土交通省によりますと、台風19号による豪雨で発生した土石流や崖崩れなどの土砂災害は、15日夕方の時点で、少なくとも19の都県で170件発生しているということです。

今回の台風による豪雨では、群馬県富岡市で裏山の土砂が崩れて住宅に流れ込み、2棟の住宅に住んでいた3人が死亡するなど各地で土砂災害が相次ぎました。

都県別では▽埼玉県が最も多く55件、▽静岡県で15件、▽岩手県と長野県、それに新潟県で12件、▽山梨県で10件、▽群馬県で5件などとなっています。