風19号 58人死亡
37河川で決壊 全容不明

台風19号による豪雨で甚大な被害が出ています。今回の災害で亡くなった人は58人となり、堤防の決壊は、37河川の52か所に上っています。しかし、今の時点では詳しい状況が確認できていない地域もあり、被害の全容はまだ分かっていません。

58人死亡 15人不明 211人けが

NHKが各地の放送局を通じてまとめたところ、台風19号の被害によって亡くなった人は、全国で合わせて58人となりました。また、15人が行方不明になっています。

死亡したのは、
▽福島県で18人、
▽神奈川県で12人、
▽宮城県で10人、
▽栃木県、群馬県でそれぞれ4人、
▽埼玉県、静岡県、岩手県、長野県でそれぞれ2人、
▽茨城県、千葉県で1人です。

また、神奈川県や福島県など6つの県で15人が行方不明になっています。

このほか、32の都府県で211人がけがをしています。

堤防決壊は37河川52か所 越水など延べ181河川

台風19号による豪雨で川の堤防が壊れる「決壊」が発生したのは、14日夕方の時点で、7つの県であわせて37河川の52か所に上ることが国土交通省の調査で分かりました。

国が管理する河川で堤防の決壊が確認されたのは、7つの河川のあわせて12か所です。

▽阿武隈川 福島県須賀川市浜尾
▽吉田川 宮城県大郷町粕川
▽都幾川 埼玉県東松山市早俣
▽越辺川 埼玉県東松山市正代と川越市平塚新田
▽那珂川 茨城県那珂市下江戸、常陸大宮市野口と伊勢畑
▽久慈川 茨城県常陸大宮市の富岡、塩原、下町
▽千曲川 長野市穂保

これらの12か所については、さらに川の水があふれ出ないように、コンクリート製のブロックを設置し、水を遮るシートで覆うといった応急的な補修工事を行ってるということです。

また、7つの県が管理する合わせて32河川40か所でも、堤防の決壊が確認されています。

▽福島県 14河川 ▽宮城県 5河川
▽茨城県 1河川 ▽栃木県 8河川
▽埼玉県 2河川 ▽新潟県 1河川
▽長野県 1河川

このほか、国が管理する河川で堤防からの越水などによる氾濫が確認されたのは22河川です。

▽阿武隈川 ▽多摩川 ▽千曲川
▽鬼怒川 ▽吉田川など

また、都や県が管理する河川では、16都県の181河川で越水などによる氾濫が発生し、浸水被害が起きています。

▽青森県 1河川 ▽岩手県 3河川
▽宮城県 16河川 ▽福島県 30河川
▽山形県 4河川 ▽茨城県 18河川
▽群馬県 2河川 ▽栃木県 23河川
▽埼玉県 23河川 ▽東京 5河川
▽神奈川県 3河川 ▽山梨県 5河川
▽新潟県 5河川 ▽長野県 14河川
▽静岡県 27河川 ▽三重県 2河川

住宅浸水 約8000棟

NHKが各地の放送局を通じてまとめたところ、台風19号の影響でこれまでに全国で少なくともおよそ8000棟の住宅が水につかり、800棟以上の住宅が全半壊や一部損壊の被害を受けました。

▽床上浸水 長野県や栃木県など16都県で4431棟
▽床下浸水 静岡県や埼玉県など21都県で3797棟
▽全半壊 千葉県など7都県で72棟
▽一部損壊 東京都や神奈川県など20都道県で821棟

ただ、今の時点では詳しい状況が確認できていない地域もあり、被害がさらに増える可能性があります。

土砂災害 19都県で140件

国土交通省によりますと、台風19号による豪雨で発生した土石流や崖崩れなどの土砂災害は、14日夕方の時点で、少なくとも19の都県で140件発生しているということです。

今回の台風による豪雨では、群馬県富岡市で裏山の土砂が崩れて住宅に流れ込み、2棟の住宅に住んでいた3人が死亡するなど、各地で土砂災害が相次ぎました。

都道府県別では、
▽埼玉県で43件、
▽静岡県で15件、
▽岩手県と新潟県で12件などとなっています。

断水 13都県で13万8000戸以上

厚生労働省によりますと、台風19号の影響で14日午後5時現在、合わせて13の都と県で、13万8680戸以上が断水しています。

断水しているのはそれぞれ、
▽福島県のいわき市で4万5400戸、同じ水道事業者が管理する相馬市、新地町、南相馬市で合わせて2万3255戸、田村市で4300戸、白河市で1680戸、
▽茨城県の常陸大宮市で1万5000戸、大子町で7958戸、
▽静岡県では県が水道を管理する熱海市と函南町で合わせて9407戸、
▽栃木県の、那須烏山市で4000戸、栃木市で1800戸、鹿沼市で1300戸、
▽宮城県の、丸森町で3353戸、
▽東京都では、都が水道を管理する奥多摩町と日の出町で合わせて3100戸、
▽神奈川県では、県が水道を管理する相模原市で3620戸、
▽長野県の立科町で2698戸などとなっています。

このほか、
▽岩手県、▽群馬県、▽埼玉県、▽千葉県、▽山梨県の一部の地域でも断水が起きています。

東京電力管内 約2万400戸で停電(15日午前6時)

台風19号の影響で、東京電力管内の1都5県では、15日午前6時の時点で、およそ2万400戸で停電が続いています。

このうち、
先月の台風15号で大規模な停電が長期化した
▽千葉県では館山市や南房総市などで合わせて1万6000戸、
▽神奈川県では相模原市や川崎市などで合わせて2200戸、
▽東京都では世田谷区で900戸、で停電しています。

また、
▽茨城県で700戸、
▽群馬県で500戸、
▽山梨県で100戸、停電が続いています。

東京電力では、これらのおよそ9割の地域では16日までに復旧する見通しだとしています。

一方、栃木県、埼玉県、静岡県の停電は、ホームページ上の発表では解消しました。

東京電力は、建物が浸水した場合には漏電するおそれがあることから、ブレーカーを切るほか、一度水につかった電気製品は使用しないよう呼びかけています。

中部電力 長野県内 約2万1000戸で停電(14日午後8時現在)

台風19号の影響で長野県では、14日午後8時現在、県北部や東部を中心にあわせて2万1910戸が停電しています。中部電力は15日までにピーク時の停電戸数のおよそ90%で、停電を解消させたいとしています。

長野県で続いている停電は午後8時現在、22の市町村であわせて2万1910戸に上っています。

自治体別では、次のようになっています。
▽軽井沢町で5440戸 ▽長野市で4680戸
▽佐久市で3830戸 ▽佐久穂町で2110戸
▽茅野市で1800戸 ▽御代田町で1000戸
▽上田市で800戸

中部電力は、およそ1万1000人態勢で復旧作業を進めていて、15日までに長野県内のピーク時の停電戸数6万3000戸余りのおよそ90%で、停電を解消させ、河川の氾濫で浸水するなど、作業に時間がかかる地域でも、今月17日までにはおおむね復旧を完了させたいとしています。

中部電力は、最新の復旧状況について、会社のホームページを確認して欲しいとしているほか、建物が浸水した場合には漏電による火災の危険があるためブレーカーを切り、切れた電線には近づかないよう注意を呼びかけています。

東北電力管内 約1600戸で停電(15日午前6時)

台風19号の影響で東北電力管内では15日午前6時の時点で宮城県、岩手県、福島県の3県でおよそ1600戸が停電しています。

このうち、
▽宮城県では丸森町や大郷町などで合わせて1300戸、
▽岩手県では宮古市などで100戸、
▽福島県ではいわき市などで合わせて200戸で
停電が続いています。

東北電力によりますと、河川の氾濫による浸水や倒木などで、復旧にはしばらく時間がかかる地域もあるということです。

東北電力は、建物が浸水した場合には漏電による火災の危険があるためブレーカーを切り、切れた電線には近づかないよう注意を呼びかけています。