撃ミサイルPAC3
有明の公園で展開訓練

北朝鮮が弾道ミサイルなどの発射を繰り返す中、航空自衛隊の地上配備型の迎撃ミサイル、PAC3の展開訓練が、東京・有明の公園で行われました。

訓練が行われたのは、国と都が運営する東京・有明の東京臨海広域防災公園で、午前8時ごろから、ミサイルの発射機やレーダーなどを積んだ車両15台が次々と到着し、装備を展開しました。

公園の周辺には病院やホテル、それに東京オリンピック・パラリンピックの競技会場があります。

PAC3は迎撃できる範囲が半径数十キロに限られるため、防衛省は、状況によって基地の外に展開する必要があるとしていて、自衛隊や在日アメリカ軍の施設以外で展開訓練が行われるのは、平成25年以来、6年ぶりです。

北朝鮮は、ことし5月以降、弾道ミサイルなどの発射を繰り返していて、先週は新型のSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルが日本の排他的経済水域に落下したと推定されています。

訓練を行った航空自衛隊第3高射隊の前田章輔2等空佐は「弾道ミサイル対処のための即応態勢を示すことにより、国民の生命と財産を守るという安心感につなげたい」と話していました。

今回の展開訓練は、先週の北朝鮮のミサイル発射の前から計画されていたもので、航空自衛隊は、今後も同様の訓練を、順次行っていくとしています。