月の消費支出+1%
増税前に家電への支出増加
 

ことし8月に家庭が消費に使ったお金は、去年の同じ月を1%上回り、9か月連続で増加しました。消費税率の引き上げを前に、洗濯機やエアコンなど家電製品への支出が増えました。

総務省が発表した家計調査によりますと、ことし8月に1人暮らしを除く世帯が消費に使った金額は、1世帯当たり29万6327円でした。

支出額は物価の変動による影響を除いた実質で、去年の同じ月を1%上回り、9か月連続で増加しました。

8月は、消費税率の10%への引き上げを前に、自動車を購入するための支出が増えたほか、洗濯機やエアコンなど家電製品への支出も増えました。

また、絵画や置物といった「室内装飾品」への支出も増えたということです。

一方、サラリーマン世帯の収入は、1世帯当たり52万1571円で、夏休みで残業代が減ったことなどから去年の同じ月より実質で2.1%減りました。

総務省は、「前回、5年前の消費税率引き上げの際には、商品によっては半年以上前から大きな支出の増加があったが、今回はそれと比べると小さな動きになっている。自動車や家電製品などへの支出の増加が駆け込み需要なのかどうか、9月の結果を見たうえで判断したい」と話しています。