電 太陽光発電事業でも
不明朗な金品受け取りか

関西電力の経営幹部らの金品受領問題で、福井県高浜町の元助役から商品券を受け取っていた送電部門の社員3人は、5年前に地元に建設された太陽光発電所の担当社員だったことが、関西電力の複数の関係者への取材でわかりました。不明朗な金品の受け取りが太陽光事業でも行われていたことになり、関西電力の徹底した調査を求める声はさらに高まりそうです。

関西電力の岩根茂樹社長は2日の会見の中で、原子力事業に携わる経営幹部ら20人以外に、送電に関わる部門の社員3人が高浜町の元助役から250万円相当の商品券を受け取っていたことを明らかにしました。

関西電力の複数の関係者によりますと、この3人は平成26年に関西電力が高浜町に建設した「若狭高浜太陽光発電所」の担当社員で、建設に当たって元助役と面会し、商品券を受け取っていたということです。

また、発電所の建設工事の一部は、元助役が顧問を務めていた地元の建設会社「吉田開発」が、元請けを通して受注していたということです。

この発電所はおよそ8000平方メートルの敷地に1900枚余りのソーラーパネルが設置されていて、同じ規模の太陽光発電所は隣接するおおい町にも建設されました。

元助役からの金品の受け取りが太陽光事業でも行われていたことになり、関西電力の徹底した調査を求める声はさらに高まりそうです。