ージス敷地造成費の
予算要求見送り 防衛省

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画をめぐって、防衛省は調査データのミスなどで候補地の地元で反発が広がっていることから、手続きを丁寧に進める必要があるとして、来年度予算案の概算要求では敷地の造成に関わる費用の要求を見送る方針を固めました。

新型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の配備計画をめぐっては、候補地の秋田市に関連する調査データのミスや住民説明会で職員が居眠りしたことなどで候補地の地元で反発が広がっていて、防衛省では近く外部に委託して候補地の秋田市と山口県萩市で再調査を行う方針です。

こうした状況を受け、防衛省は、地元の理解を得られないまま配備を前提とした予算計上は行わず、手続きを丁寧に進める必要があるとして、来年度予算案の概算要求では敷地の造成や建屋の整備に関わる費用の要求を見送る方針を固めました。

一方で、北朝鮮が短距離弾道ミサイルなどの発射を繰り返す中、ミサイル防衛体制の整備は着実に進める必要があるとして、「イージス・アショア」のレーダーや発射装置の設計のほか訓練にかかる費用などは、概算要求に盛り込む方針です。