上風力発電 秋田や千葉
など4海域「有望」整備へ

再生可能エネルギーとして期待される洋上風力発電について、政府は、秋田県と千葉県などの合わせて4つの海域が有望だとして、今後、重点的に整備する手続きを進めることを決めました。

政府が洋上風力発電の有望な海域だと発表したのは、秋田県の能代市から男鹿市の沖合と秋田県の由利本荘市沖、千葉県の銚子市沖、長崎県の五島市沖の4か所です。

この4つの海域については、政府が風や地質の状況を調べるほか漁業者などと調整を行うことにしていて、早ければ今年度中に、重点的に整備する海域に指定したい考えです。

このほか、青森県、秋田県、新潟県、長崎県にある、7つの海域については、地元の自治体などが洋上風力の誘致に向けた準備を進めていて、今後、重点整備する海域の候補として位置づけられています。

洋上風力発電は、陸上と比べて、より大型の施設を使って安定して発電できますが、日本ではヨーロッパなどに比べて普及が遅れています。

このため、政府は、あらかじめ重点的に整備する海域を指定し、入札で選ばれた事業者が最長30年間、発電を行うことができる新たな制度を始めたもので、大手電力会社などが参入する意向を示しています。