院選の投票所850か所
減少 人口減や人手不足で

今月21日に行われる参議院選挙では、人口減少や事務にあたる職員の人手不足などから、全国の投票所の数が前回・3年前に比べ、およそ850か所少なくなることが分かりました。

総務省によりますと、今月21日に行われる参議院選挙の投票所の数は、全国で合わせて4万7044か所で、前回・3年前の選挙に比べて858か所少なくなりました。

投票所の数は、人口減少に加えて、投票事務に携わる職員の人手不足が深刻になっていることなどから減り続けていて、最も多かった平成13年の選挙の5万3439か所からおよそ6400か所、率にして12%少なくなっています。

投票所の減少に伴い、有権者の投票機会が失われることが懸念されていて、有権者の利便性を確保するための対策が課題となっています。

このため、14か所あった投票所を8か所に統廃合した北海道斜里町では、投票所が遠くなってしまった有権者のために無料のバスを運行するなど、対策をとる自治体も出ています。

一方、投票の終了時間を午後8時より前に早める投票所は全体の35%にあたる1万6622か所に上っていて、島根県と鹿児島県では9割以上の投票所で午後8時より前に投票が締め切られる予定です。