与総額 5か月連続で
前年比マイナス

ことし5月の給与総額の平均は、速報値で27万5000円余りと去年の同じ月を0.2%下回り、5か月連続でマイナスとなりました。

厚生労働省は、全国の約3万の事業所を対象に行った「毎月勤労統計調査」で、ことし5月の速報値を9日に公表しました。

それによりますと、基本給や残業代などを合わせた働く人1人当たりの給与総額は、平均で27万5597円と去年の同じ月を0.2%下回りました。

マイナスとなるのはことし1月以降5か月連続です。

物価の変動分を反映した実質賃金も去年の同じ月を1%下回り、5か月連続のマイナスとなっています。

また、働く人のうちパート労働者の給与総額は9万6275円と、去年の同じ月に比べて2.2%減少しました。

厚生労働省は「5月の大型連休が例年に比べて休日が多かった影響でパート労働者を中心に働く時間が減ったことが、給与総額が前年を下回った原因の一つとみられる」としています。