AI戦略 2025年に
年間25万人育成目指す

AI=人工知能を使ったビジネスの競争が世界的に激しくなる中、政府は、AIを各専門分野で応用できる人材を2025年に年間25万人育成することを目指す「AI戦略」をまとめました。

それによりますと「AIの利活用に関し、アメリカや中国の企業などによる覇権争いが激しさを増しているが、わが国は後れを取っている」として、AIを各専門分野で応用できる人材を2025年に年間25万人育成することを目指すとしています。

そのために小学生から高校生まで1人1台タブレット端末を使って授業を受けられる環境を整備するとともに、大学の優れたAIに関する教育プログラムを政府が認定する制度を設けるとしています。

そのうえで、公的な研究機関や大学などが連携して「AI研究開発ネットワーク」を今年度中に構築し、中核となる研究プログラムを立ち上げるとしています。

そして育成された人材を活用して、AIを「健康・医療・介護」、「農業」、「国土強じん化」、「交通インフラ・物流」、「地方創生」の5つの分野で重点的に導入し、従事者の負担軽減や、生産性の向上につなげるとしています。

政府は、「AI戦略」を、来週11日にも「統合イノベーション戦略推進会議」で正式にとりまとめることにしています。