自民 吉田参院幹事長
参院選立候補せず引退

自民党の参議院側を束ね、安倍政権を支えてきた吉田博美参議院幹事長が、夏の参議院選挙に立候補せず、引退する意向を固めました。

自民党の吉田参議院幹事長は、夏の参議院選挙に立候補せず、引退する意向を固め、22日、関係者に伝えました。

吉田氏は、参議院長野選挙区選出の当選3回で、69歳。竹下派の会長代行を務め、去年の自民党総裁選挙では石破元幹事長を支持した一方、安倍総理大臣と個人的な関係も深く、参議院の国会対策委員長や幹事長として、安全保障関連法など重要法案の成立に尽力するなど、安倍政権を支えてきました。

吉田氏は、去年、「後進に道を譲りたい」として、選挙区からの立候補を見送る考えを表明しましたが、党内では、参議院側を取りしきる実力者として、比例代表での立候補に期待する声も出ていて、対応を検討していました。

しかし、足を痛めるなど体調不良もあり、議員活動を続けるのは難しいと判断したとみられます。

吉田氏は、自民党の参議院側を束ねてきただけに、国会運営などで影響が出ることも予想されます。