1/30大河ドラマ「光る君へ」平安文化フォーラムを開催!
- 2024年02月29日
1月30日(火)に滋賀県大津市のピアザ淡海で
「大河ドラマ『光る君へ』平安文化フォーラム」を開催しました。
来場者からは「大河ドラマを見る上で大変勉強になりました」との声も。
平安文化や源氏物語に詳しいパネリストが話されたイベントの様子の一部をご紹介します。
平安時代の暮らしや文化を紹介!
朧谷寿(おぼろや ひさし)先生(同志社女子大学名誉教授・平安時代研究者)
当時の政治体制や宮中の様子などを歴史学者の視点から紐解いていただきました。
朧谷先生
「僕は源氏物語っていうのはフィクションかもしれないが、場の問題とか平安京のスタイルとか賜姓皇族の問題とか彼女(紫式部)はきっちり認識している。そういう風に源氏物語は読めると思います。」
大津直子(おおつ なおこ)先生(同志社女子大学表象文化学部准教授・源氏物語研究者)
紫式部の和歌や文章から、式部の生き様や思いに迫っていただきました。
大津先生
「仮に本当に紫式部が男だったら、源氏物語書いたかっていうことなんですね。当時としては、男性じゃなかったということが為時(紫式部の父)の嘆きの種だったわけですけど、結果的にこんな1000年後にも読まれるロングベストセラーを書くことになったのは、彼女が女性だったからだと私は思っております。」
池田大輔 先生(滋賀文教大学短期大学国文学科准教授、日本古典文学研究者)
地元の代表として、滋賀県と紫式部の関わりについてお話いただきました。
池田先生
「紫式部が越前へ向かう途中、初めて滋賀で詠んだ歌があります。
『三尾の海に 網引く民の てまもなく 立居につけて 都恋しも』
最後に『都恋しも』とありますが、今の高島市、白髭神社ぐらいに行ったときに、
とても都が恋しいと言っています。」
やっぱり源氏物語っていうのは他にないですね。もっとみんな古典に親しんでほしい。古典ほど心豊かにするものはないんですよ。ぜひ古典に親しんでいただいて、NHKの大河ドラマ「光る君へ」を僕は最後まで見守りたいと思います。
ついつい原典にはこうだよとか資料にはこうだよっていう風に言いたくなってしまう性があるんですけども、作品の世界の何を守り、何を現代に置き変えているのか、すごく楽しみにしています。
職場が滋賀県の長浜にあり、毎日窓から伊吹山が見えます。紫式部は越前から帰ってくるときに、「すごい雪深いところにいたから、伊吹山の雪なんて大したことないわ」と詠むんですけれども、それがドラマで使われてほしいなと思っています。
当時の時代背景など様々お話いただき、
大河ドラマ「光る君へ」の世界観がより分かる時間になりました。
また、後半では清少納言役のファーストサマーウイカさんと内田ゆき制作統括も登場し、大盛況でした。
ぜひ大河ドラマ「光る君へ」をご覧いただき、平安時代をたっぷりと楽しんでみてはいかがでしょうか。
<関連リンク>
◆大河ドラマ「光る君へ」公式HP