- 増田師範の作品
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釣りに行きたいけど行くことが出来ない
そこは日本の海だというのに
向うの漁船は来ているらしい
気づかんうちに買っているかも
向こうで加工された日本の魚を…
釣りに行きたいけど行くことが出来ない
そこは日本の海だというのに
向うの漁船は来ているらしい
気づかんうちに買っているかも
向こうで加工された日本の魚を…
釣りに行きたい
見上げる息子の
目の先に
青空を泳ぐ
大きな魚
釣りに行きたい
親になっても
無理だろうと思っていたら「いいよ!」って
年に二、三度行かせてもらってる
二人の子持ちの我が息子
「釣りに行きたいな。」と呟き、
窓の外の海を眺めている貴方を、
後ろからギュッとする。
2人静かな午後の病室。
釣りに行きたい
と言う彼につきあって海辺へ
夢中になっている彼を横目に
波音を聞くだけの私
心が安らかになってくるのが不思議
釣りに行きたい
静かな時間を過ごしたい、と言うと笑われた
釣りほど忙しいものはない
エサつけなあかんし 見とかなあかんし 合わせなあかんし
あんたみたいなん 家で寝ときなれ
釣りに行きたい
釣った魚を海に戻すと
乙姫様が現れて
鯛や平目の舞い踊る
龍宮城にも行きたいなぁ
釣りに行きたい
三日月に腰を掛け
銀河に釣り糸をたらし
あの人の愛を釣る
釣りに行きたい
あなたの心をつりたい
そして
明石海峡となるとの吊り橋2つをわたって瀬戸の花嫁になりたい
永遠に一緒にいられるから
釣りに行きたい
だけさと言うが
何を釣る気か
めかし込む
釣りに行きたい魅惑の夜釣り
ネオン華やぐ道頓堀で
黄金の擬餌鉤仕掛けた途端
きれいな人魚釣り上げる