- 増田師範の作品
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そういえばいい 好きなら好きと…
そういえばいい 恋人になってほしいと…
なかなか向こうからは来ないから
人はそれを“こい”とよぶ
そういえばいい 好きなら好きと…
そういえばいい 恋人になってほしいと…
なかなか向こうからは来ないから
人はそれを“こい”とよぶ
そういえば
帰り際、何も思いついていないのに
つい、口に出てしまう
まだ、もう少し一緒にいたいから
そういえば
サンタのおじさん
無事帰れたかな
また来年も来てね
どうもありがとう
そういえば
来年は年男よねェ あなた、
そうだネ と云いながら羊毛にくるまりながら
寝返りを打つ彼、
平凡でいい、このままでいい
そういえば 私には兄がいたんだっけ。
この世にたった三日だけしか生きることを許されなかった兄…
彼を知っている人も今はもういない。
お兄ちゃん?生きていれば今年は還暦を迎えたんだよね。
安物だけどワインを買ってきましたよ 乾杯!
そういえば
車椅子でバスに乗るのもよくしてくださるようになって嬉しいな
最初のころは運転手さんの対応が気になったが今では毎回乗るのが楽しみなぐらいだよ
今日は親しい運転手さんがバスに乗せてくださるといいのにな
そう言えば
今日は姑が来る日だわ
あっちもこっちも
掃除しなくちゃ
そういえば
この時期、去年もその前も、またその前も
同じことを考えていた気がする
それは「来年こそは」
そういえば
あの本途中で放り出してたことを思い出した
やっと読む気になった
読み終ったら
全部読んであった。
そういえば出会い
もうあなたと出会っていたのは今昔?
月日たつのは早いのですね
今もかわらずあなたをずっとずーと
好きでいています来年もよろしくね
そういえば
忘れ物をして来たような
何処だ?何をだ?
今年の内に思い出せるのかな
全ては照れくさいけど甘い君の香りのせいなのだよ
そういえば
またひとつ
季節の中に
忘れもの
そういえば
うちの婆さん、
総入れ歯。
そういえば
小鳥のさえずり聴かなくなった
どこからか
工事の音が鳴りやまない
新しい巣でも元気でいてね
そういえば
あのとき褒めた
肉じゃがが
どうやら二人の
キューピット
羊が一匹と…
あっ、やっぱり羊が二匹と…
「あのぉ…スイマセン、その注文の仕方やめてもらえませんか?」
ジンギスカン屋さんにて…
羊が一匹
眠れぬ夜に
人間を数えてる
ひつじが一匹
ひつじが二匹
御用なし
横になったら
もういびき
羊が一匹
羊が二匹
寝ないと サンタが来ないよと
泣きながら数えた
クリスマスの夜
羊が一匹 羊が二匹 羊が三匹
幼い頃、いつものように母の膝の上で眠っていた
夢でもよい、もう一度母のひざ枕で。
羊が一匹
羊が千匹
何匹経っても眠れない
心の中に君が一匹いるだけで
僕が君に恋をした夜
羊が一匹
などと呑気に
数えていられない
隣りのアザラシが
歯ぎしり始める前に
羊が一ぴき 羊が二ひき 羊が三びきと数えるのも いい
眠れぬ夜に一匹の羊さんにありがとう
二匹の羊さんにありがとう
三匹の羊さんにありがとうと羊さんに感謝するのも いい
眠れぬ夜が やさしい 羊さんの顔で いっぱいになるでしょう
羊が一匹
鶏9羽
豚5頭
ヤギ3頭
あとは畑の野菜で 自給自足
羊が一匹
それはわたし。
あなたはきっと狼。
逢えばいつもドキドキするのは、
そのせいよ。
羊が一匹
狼二匹
夜更けスナック
散る花火
羊が一匹
眠れない夜
貴女を思って
ちょっとだけH
本当にちょっとだけネ
羊が一匹などともう数えなくてもいいの。
眠れない、こんな寒い夜は、
横で眠っている
貴方の寝顔
独り占めできるから。
羊が一匹
やってきて
お馬に挨拶
次は私にまかせて下さい。
勢いあまって転んじゃう運動会のお父さん
早く結婚するべきだった
早く子作りするべきだった
白組なのに
顔は赤組
勢い余って口にした意見
正論だとは思うが
皆の冷たい視線
本当のことを言うのは
難しい
勢いあまって
手をあげてみたものの
問題の意味も答えもわからず
ただ「まちがえました」と
いう自分です。
勢いあまって
ドアあけたとたん出て行った
逃げた動物
ハムスター
今はどこにいるのやら
勢いあまって
足の小指を打つ
おげぇ、あげぇ、いたぁーい
声にならない声となる
勘弁してよ、机さん
勢いあまって
飛びついてくる君
しっぽちぎれそうだよ
ただいま ブンブン 嬉しいね
おかえり ブンブン 嬉しいな
勢いあまって
購入ボタンを押してしまう
夜更けのネットショッピング
朝起きてから後悔してます
勢いあまって
電車にのって あなたの所へ
思い出に終わったけど
若かったなぁ、あの日
勢いあまって
ここまで来たけど
どうしてだろう
推せないインターホン
あと少し あと少し
いきおいあまって
つんのめり
あなたの胸に飛び込んだ
神様どうか時間を止めて
勢いあまって
プロポーズ
それが
すべての
はじまりはじまり
勢いあまって連絡先聞いてみた
勢いあまって デートに誘ってみた
勢いあまって 手を繋いでみた
勢いあまって 告白してみた
相手には 婚約者がいた
勢いあまって
初めての書き初め
半紙を飛び出し どこまでも
元気がいいのが
なによりだ
勢いあまって
家を飛び出した
分かってくれない母に 怒りを投げつけて
駅のホームで そっと差し出されたのは
真っ白なハンカチと 「涙をふきなさい」という 駅員さんの言葉
勢いあまって
行き過ぎて
タッチアウト
試合終了
又、来シーズン