4月3日放送

彩りあふれる春の恵み
~兵庫・南あわじ~

兵庫

旅の舞台は兵庫県・淡路島の最南端「南あわじ市」。瀬戸内海の温暖な気候に育まれた豊かな漁場と平野があり、四季折々の風景や食材を満喫できる場所です。中でも南あわじが一番の魅力を発揮する季節が「春」。今回は「色」をテーマに、春の訪れと共に一気に動き出す町を体感。海の青色が印象的な「うずしお」、桜色が映える旬の「桜鯛」、干す風景が白一色になる「手延べそうめん」、ゆでるときれいな緑色になる「灰わかめ」など、色をキーワードに、南あわじ市の風土や風物を探しました。

旅した人

八代亜紀(歌手)
熊本県出身。近年はジャズシンガーとしても精力的に活動。また、歌の仕事のかたわら始めた絵画も精緻な筆致と表現力がフランス画壇で認められ、全国で絵画展を開催するまでに。南あわじは頻繁にコンサートやディナーショーで訪れる、愛着のある地域。

金子貴俊(俳優)
東京都出身。映画、ドラマ、バラエティ番組などで活躍。旅先での風景や印象などを写真や絵で表現することを趣味としている。2児の父でもある。

島よしのり(ナレーター)、橋本のりこ(ナレーター)

旅したところ兵庫・南あわじ

  1. 春が見ごろ!豪快な「うずしお」
    太平洋と瀬戸内海の干満の差が、巨大な渦を作る鳴門の「うずしお」。その潮の差が1年で1番大きくなる季節が「春」。時には直径20m以上にもなるという、世界でも珍しい奇跡の景観・うずしおを目の当たりにした八代さんと金子さん。自然が作り出す深い青の絶景に魅せられました。
  2. 魚介の宝庫、旬の幸があふれる「福良漁港」
    南あわじ一番の港町・福良(ふくら)。この時期は、鳴門海峡の激しい潮にもまれた、おいしくて色鮮やかな春の魚が水揚げされます。魚の卸しも手がける水産加工場を訪れ、春ならではの魚介類と、元気な南あわじの人に出会います。
  3. 黄金の輝き、極上の「ウニ」
    福良で出会った人が口をそろえて「日本一!」と言う地元産のウニ。気になった旅人2人は、港の寿司屋で、旬のムラサキウニをいただきました。栄養豊かな南あわじの海で獲れたウニは鮮度も味も抜群。何もつけず、そのまま食べても、甘くて濃厚なウニは、口に入れた途端、とけてなくなるほどの繊細さ。さすが“日本一”と自慢するだけのことはあると実感しました。
  4. 先人の知恵が光る「灰わかめ」
    激しい潮流にもまれるため、肉厚で磯の香りが強い鳴門のわかめ。そのわかめを長期間保存するための方法が、南あわじの阿那賀(あなが)という地区に伝わる「灰わかめ」。灰をわかめにまぶすことで風味や栄養を閉じ込めます。春の時期には、わかめ採りから、灰をまぶし、干す工程まで、休む間もないというわかめ漁師のご夫婦と出会い、作業を手伝いました。さらに、この時期にしか食べられない「生わかめのしゃぶしゃぶ」もごちそうになり、その鮮やかな色と歯ごたえに驚きました。
  5. 白い宝石、生でも甘い「玉ねぎ」
    夏に収穫されるイメージの強い玉ねぎですが、春が旬のものがあります。それが「極(ごく)早生(わせ)」。その極早生玉ねぎを育てている夫妻に出会いました。水分が多いため傷みやすく、保存がきかない極早生は、ほとんどが地元で消費される幻の玉ねぎです。生でかじると甘いという驚きの味と、丹精込めて玉ねぎを育てる夫婦の愛情に、感銘を受けた2人でした。
  6. 家族で守る「手延べそうめん」
    江戸時代から続く手延べそうめんの産地でもある福良。ほとんどの製麺所は家族だけで営んでいます。そうめんを長く延ばす「小引き(こびき)」や、麺がくっつかないように1本ずつばらけさせる「門干し(かどぼし)」など、工程は手作業です。家族の愛と協力で作る手延べそうめん。2人は手間のかかるそうめん作りを手伝い、エビで出汁(だし)を取る「にゅうめん」を堪能しました。
  7. 悪を払い、福を呼ぶ鬼師の技「鬼瓦」
    瓦は淡路島で400年前から作られてきました。中でも家を守る魔除けとして屋根に飾られる「鬼瓦」を専門に彫る職人が「鬼師(おにし)」。南あわじでも数少ない存在という鬼師の仕事ぶりを拝見し、鬼面作りにも挑戦。春の青空にいぶし銀が光る鬼瓦に込めた、こだわりと魂に触れました。
  8. 漁師の誇り、沼島(ぬしま)の桜鯛(さくらだい)
    淡路島の南に浮かぶ沼島は日本列島で1番最初にできた、と神話で伝えられている「国生み」の島。「漁師の島」とも言われる沼島で、この道35年のベテラン漁師に連れられ、春が旬の桜鯛漁へ。沼島の漁場で1年で一番おいしい春の桜鯛と対面。さらに沼島漁師一番のオススメ、という「桜鯛茶漬け」もいただき、旬の美味に舌鼓を打ちました。
  • 行き方
    ① 福良バスターミナルから
      コミュニティーバス「らん・らんバス」南循環線(うずしお号)に
      乗車し「イオン南淡路店前」で中央循環線(さんちゃん号)に乗り換え、
      「陸の港西淡」まで行き、西循環線(せいたくん号)に乗り換え、
      「伊毘」で下車、すぐ。
    ③ 福良バスターミナルから徒歩11分
    ⑧ 福良バスターミナルから
      コミュニティーバス「らん・らんバス」南循環線(うずしお号)に乗車し
      「イオン南淡路店前」で南北幹線(すいせん号)に乗り換え、
      「沼島汽船場前」下車。沼島行きの船に乗り約10分で下船、徒歩5分

担当日記

関西の中で「春」を最も実感できるところはどこだろう?と考え、春に見ごたえのあるうずしおと、桜鯛が旬を迎える南あわじ市を訪れることにしたのですが…。
陽春を期待して撮影に臨んだ結果は…あいにくの雨。
抜けるような青空と、日差しを受けてきらめく海、という目論見(もくろみ)は、もろくも崩れ去りました。
しかし南あわじは、そんな雨をものともしない春のエネルギーに満ちあふれていました。
生でかじって甘い新玉ねぎ、肉厚でご飯のおかずになるほどのわかめ、優しいエビの出汁に癒やされるそうめん…。
そして何より春を迎え、旬の恵みを収穫できる喜びにあふれた南あわじの人々の笑顔が、春の太陽のように輝いていました。
そんな笑顔を引き出してくださった八代亜紀さんと金子貴俊さん。
2人とも好奇心旺盛で人と話すのが大好きとあって、地元の人と打ち解ける早さがスゴイ!
カメラの前とは思えない、自然で楽しい会話に、笑いが絶えない取材でした。
玉ねぎ農家やわかめ漁師の方と共に働くめったに見られない八代亜紀さんの姿も素敵!
飾らない人柄に長年の人気の秘密の一端を見た気がしました。
ここでしか食べられない春のおいしいものと、ここでしか見られない春の風景に巡り合える南あわじ。
陽気に誘われ、のんびり過ごすには最高の場所です。もちろん晴れていればなおのこと、ですが。

担当D 吉村

わたしもひとこと!