みんなの防災

エコノミークラス症候群

狭い避難所、特に車の中などで食事や水分を十分にとらない状態で、長時間すわったまま足を動かさないと、血行不良が起こり、血液が固まりやすくなります。その血液の固まりが肺に詰まって「肺塞栓(はいそくせん)」を誘発し、最悪の場合、死に至ることもあります。

飛行機の狭い座席で発症したケースもあったことから、こうした症状を「エコノミークラス症候群」と呼んでいます。避難生活が長期化すると、リスクが高まります。

予防のためには、
①  こまめに水分をとる
②  ゆったりとした服装をし、ベルトをきつく締めない
③  かかとの上げ下ろし運動をしたり、ふくらはぎを軽くもんだりする
などの工夫をしましょう。

厚生労働省によりますと、発症するリスクが高い人は、高齢者、肥満傾向の人、妊婦などとなっています。

ふだんから、からだを動かすことに不安をかかえている人ほど、災害時じっとしていることで体調を崩しやすくなっていきます。

避難所では、周りの人と声を掛け合って、適度にからだを動かし、みんなで「エコノミークラス症候群」の予防に努めましょう。