みんなの防災

福祉避難所

「福祉避難所」とは、お年寄りや障害がある人、妊婦や乳幼児など、災害時に特別な配慮が必要な、いわゆる「要配慮者」とその家族を受け入れる避難所のことです。

「福祉避難所」は市町村が施設の管理者と協議して指定しています。

「福祉避難所」に必要とされる要件は、
要配慮者が利用しやすい環境が整っていること、
長期にわたって居住できるスペースがあること、
要配慮者への支援体制があることです。
このため、要件を満たす特別養護老人ホームなどの高齢者福祉施設や障害者福祉施設、福祉センターなどが指定されています。

災害が起きたとき、「福祉避難所」に近隣の住民が押し寄せると福祉的なケアを求めている人を支援できなくなってしまいます。
そこで、通常は、一般の避難所で振り分けをおこない、本当に困っている人が「福祉避難所」に行けるようにします。

被災地では「福祉避難所」があることを知らないまま、じっとがまんしている人がいるかもしれません。ぜひ、声をかけてあげましょう。

もちろん、「福祉避難所」が不足する事態も考えられます。その場合は、一般の避難所のなかで福祉的なケアができそうな空間を確保してください。

地震や津波、豪雨で助かった命が避難生活で失われることがないように…。
みんなの助けが必要です。