みんなの防災

災害に備える保険・共済

地震による住宅被害を補償する手立てとして、地震保険に入ることが推奨されています。

地震保険は、火災保険とセットで加入します。これによって、地震による火災被害もカバーされます。また、津波や噴火などの被害にも備えることができます。

「保険料」は、住宅の構造と、所在地によって決まります。関西2府4県のなかでは、和歌山県が最も高く設定されていて、滋賀県は、その半額以下程度です。

保険金の支払いは、住宅の被害の程度によって算定されます。土台、柱、壁、屋根の損害額が、住宅の時価の50%以上となれば「全損」の認定を受け、保険金額が100%支払われます。

ほかにも、地震による住宅被害を補償する手立てとして、JA(農業協同組合)の「建物更生共済」などがあります。住宅だけでなく、店舗や事務所など、建物全般が対象です。農業者でなくても加入することができます。

さらに兵庫県では、独自に「フェニックス共済」の加入を勧めています。あらゆる自然災害を対象としていて、これまでカバーされにくかった「一部損壊」被害に対する特約があり、先ほど紹介した「地震保険」や「JA共済」にプラスして加入することができます。

せっかくの仕組みですが、まだ敬遠している人も多くいます。家族や友人、地域などでも情報を共有して、いっしょに検討してみましょう。