みんなの防災

地域でできる備え(計画)

「地区防災計画」とは、町内会や自治会、学校の校区や同じマンションなどの小さな単位ごとに、地区の住民同士で作るマニュアルのことです。

地区内で事前に備えておくべきことや、災害時の役割分担などをあらかじめ決めておくことで、住民同士が助け合う「共助」の力を高めることができます。

「地区防災計画」を作るには、まず、地区の特性を知ることが大切です。自治体の被害想定や、過去に起きた災害の教訓をもとに、地区にどのような危険があるのか調べましょう。

実際に地区内を歩き、「崩れそうな塀や、落下してきそうな看板」「がけ崩れが起きそうな場所」「豪雨や津波で浸水しそうな場所」などをチェックします 。あわせて、消火栓や防災倉庫の位置、避難場所と避難経路を確認します。

また、地区内にある備蓄品や資機材のほか、「重機を動かせる人がいるか」、「看護師の経験者がいるか」など、人的資源もリストアップしておくとよいでしょう。

そのうえで、地区内に、高齢者や障害者など災害時に手助けが必要な人が、どこにどれくらいいるのか、確かめておくことが求められます。

「地区防災計画」は、みんなでつくる、みんなのためのマニュアルです。地区のみんなで、防災力の底上げを図りましょう。