みんなの防災

災害時の停電にどう備えるか

2018年、近畿地方を襲った台風21号では延べ220万戸が停電し、完全に復旧するまでに、2週間余りかかりました。また、北海道胆振東部(いぶりとうぶ)地震の際も、北海道全域が一時、停電しました。
災害時の停電に備えて、今できることをお伝えします。

まず、灯りの確保です。寝るときは、枕元に懐中電灯を置いておきましょう。スマートフォンをお持ちの方は、多くの場合、ライト機能が付いていますので、枕元で充電しておくとよいでしょう。
他にも、停電しても自動で作動する足元灯や、暗闇で光る蓄光テープを階段などに貼っておくと、足元が確認できます。

停電時の情報収集に効果的なのは、ラジオです。スマートフォンでも「らじるらじる」などの無料アプリをインストールしておけば、情報を収集することができますが、バッテリーが切れないか心配になるため、手回し式の「多機能防災ラジオ」があれば、放送を聴くことができる他、懐中電灯の代わりにもなり、さらに携帯電話などの充電もできて便利です。
停電した時でも料理をするために、カセットボンベ式のコンロを準備する人が増えています。北海道地震の際も活躍しました。最近では、このカセットボンベを使った発電機も販売されています。町内会やマンションの管理組合で準備しておくと、いざというとき、みんなで電気を使うことができます。

なお、関西電力送配電は、スマートフォンに停電情報を通知する無料アプリ「関西停電情報」の運用を開始しています。このアプリをダウンロードしておけば、地域の停電情報が届き、復旧の見通しなども確認することができます。
みんなで情報を共有して、みんなで災害時の停電を乗り切りましょう。