みんなの防災

食料品の備蓄

大きな災害が起きると、流通がまひして、食料品が手に入りにくくなります。救援物資も、すぐに避難所に届くとは限りません。さらに、電気やガス、水道などのライフラインが止まることも想定しておかなければなりません。
そこで国は、最低3日分、できれば一週間分の食料品の備蓄を、一般の家庭に呼びかけています。

まず、必需品の水は、飲料用と調理用で、おとな一人で、1日3リットル使うものと考えます。しかし一週間分ともなると、大量の水を備蓄しなければなりません。そこで、いったん買いそろえたぶんから、使用するたびに買い足すように習慣づけるとよいでしょう。

食べ物は、防災のために特別なものを用意するのではなく、できるだけ、ふだんの生活の中で利用している食品・食材を備えに活かすように工夫してみましょう。
カップ麺やレトルト食品、缶詰、パックご飯や即席の味噌汁などは多めに準備しておけば、いざという時、役に立ちます。

そのほか、乳児がいる家庭では、粉ミルクなどを持ち出し袋にも入れておくとよいでしょう。
こどもがいる家庭では、クッキー、キャンディー、チョコレートなどがあると災害時のストレスを和らげてくれます。
最近では、高齢者が飲み込みやすいように加工した食品や食物アレルギーの人にあわせた食品なども増えています。しかし、そうした情報を知らず、ひとりで、備えを進めることができずにいる人もいます。地域や職場などで知恵を持ち寄って、みんなで「食料品の備蓄」を充実させていきましょう。