脚本

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■脚本について

「変わったな。ここ、ほんとに西成か?」
冒頭、主人公の言うセリフです。取材に行ったとき、まさに私もそんな感想を持ちました。かっこいい南海ラピートが走り、外国人観光客があふれ、あべのハルカスがそびえ立ち……。エネルギーに満ち、いろんなポテンシャルが満ちあふれていました。
しかし町の人と話してみると、
相変わらず人情のある町。
歩けば見知らぬおっちゃんが話しかけてくるし、店に入ると店員は昔からの友達のよう。今は東京に住んでいる私ですが、そんな空気に触れると「おっ、やっぱええね!」と大阪人の血がほっこりします。
新しいムーブメントと古い人情が交わって新しい町が誕生しそうだなという気がしました。
このドラマは西成で
美容院を営む父と、
そこに帰ってきた息子の話です。
ある事情で喧嘩別れしていた二人ですが、母の遺した美容院を救うため、協力しなければならないはめに。テクニック重視の息子と人情重視の父がいろんなところでぶつかります。
息子は、個性たっぷりのおもろい客に翻弄され、父のいい加減さにも辟易し、大変な目に合います。しかしヒロインの協力もあり、若さと新しい発想で苦難に立ち向かっていきます。
美容院は救えるのか、そして父の本当の思いとは──。
親子の愛情の再生を大阪ならではのベタで庶民的な笑いで包みつつ描きました。
見て頂けると幸いです。
1969年生まれ。大阪府出身。東京都在住。
関西大学工学部卒。日立製作所を経て、Web製作会社を立ち上げ、自営業に。シナリオ、小説など各種ライターを兼業。趣味はロードバイク、釣り、登山など。
【受賞歴】
第37回城戸賞入選 / 第13回函館港イルミナシオン映画祭グランプリ受賞 / 第13回伊豆文学賞 / 第18回S1グランプリ入賞 / 第1回MONO-KAKI大賞入賞 / 第3回TBS連ドラ大賞入賞
【作品歴】
シナリオ : 映画「超高速!参勤交代」 / 映画「NINJA THE MONSTER」 / 映画「超高速!参勤交代リターンズ」
小説 : 「海煙」(羽衣出版) / 「超高速!参勤交代」(講談社) / 「幕末まらそん侍」(角川春樹事務所) / 「ライツ・オン!」(筑摩書房) / 「遊郭医光蘭 闇捌き1・2」(KADOKAWA) / 「超高速!参勤交代リターンズ」(講談社) / 「天国の一歩前」(幻冬舎) / 「引っ越し大名 三千里」(角川春樹事務所) / 「駄犬道中おかげ参り」(小学館) / 「スマイリング」(中央公論社)