やまとの季節

2020年11月18日 (水)

やまとの季節 七十二候「秋深く柿紅葉」

「ならナビ」11月18日放送予定 

映像作家・保山耕一さんが、NHK奈良放送局「ならナビ」に、「やまとの季節 七十二候」をテーマとした極上の映像詩を届けてくれています。音楽は、スペインで活躍するピアニスト・川上ミネさんが、奈良で100年近くの時を刻んできたピアノで、オリジナル楽曲を奏でています。

 

やまとの季節七十二候「秋深く柿紅葉」 立冬


保山耕一

世界遺産などの撮影で活躍してきたフリーTVカメラマン。「奈良には365の季節がある」をテーマに奈良県各地で日々、奈良の空や光、花、月、寺、などを撮影し、SNS発表・上映会を続けている。

川上ミネ

スペインと京都を拠点に活動しているピアニスト・作曲家。「ラジオ深夜便・ピアノが奏でる七十二候」、Eテレ「やまと尼寺精進日記」などの音楽を手がけている。春日大社奉納演奏会を機に保山氏と出会い、「こころの時代」でコラボレーション。2019年秋から、「やまとの季節 七十二候」の新たな作曲・演奏をスタート。

奈良県立桜井高等学校・100年ピアノ

桜井高校の100年ピアノは、高等女学校時代の1924年(大正13年)に開校20周年記念として購入された輸入ピアノのスタインウェイ社製です。学校の正面右手にたたずむ趣のある講堂に置かれ、卒業式などの式典で演奏されてきました。いつしか、ピアノは講堂から音楽室にうつされ、その後、音楽準備室の片隅で半ば忘れられたように眠っていました。平成22(2010)年、再発見されたピアノをもう一度よみがえらせようと、同窓会や学校が中心となった復活プロジェクト実行委員会が設置され、2012年2月に無事修復を終えたピアノは、かつて置かれていた講堂に戻され、ふたたび美しい音色を奏でるようになりました。




七十二候 について

七十二候(しちじゅうにこう)は、古代の中国で生まれました。立春、夏至、秋分…などで知られる二十四節気(にじゅうしせっき)を、さらに約5日ずつの3つに分けて、季節の移り変わりを感じる名前がつけられています。日本では、江戸時代の「本朝七十二候」、明治時代の「略本歴」など、いくつかの異なる七十二候が作られてきました。

「やまとの季節 七十二候」では、保山さんが記録してきた奈良県各地の映像から、いまの「やまと」の暮らしの中で、季節のうつろいを実感できる映像を選び出し、オリジナルの名前を添えて紹介しています。奈良を愛する方々に…これから奈良に出会うであろうすべての方々に…こころを込めてお届けしています。 


【お知らせ】みなさまから心のこもったコメント投稿を数多くいただき、誠にありがとうございます。担当者一同、こころの励みとさせていただいております。関西ブログの投稿管理は、新しい記事の準備~公開作業とあわせて行っております。原則的には「新記事公開日に、前週投稿いただいたコメントをまとめて公開する」という運用です。その週のうちに公開できることもあるのですが、普段はお待たせしてしまうことが多いかと思います。どうかご理解のうえ、新しい記事公開とあわせてお楽しみいただければ幸いです。今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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■ コメント(17)
  • 堀尾岳行

    2020年11月18日 13時09分

    夜明けの柿畑、枝がたわむほどに実った柿の影、静かに明け行く空にも山影が。
    柿の葉に朝露滴る、紅くなり落ちた柿葉の彩りが美しい。
    一面に紅葉した柿畑は燃えるかの如く。
    屋根に煙出しの付いた農家の姿は歴史を感じる。
    紅くなった柿葉の葉脈は透き通るよう。夕照の柿畑に落ち葉の影一つ。
    晩秋の山里で鳴く鳥の声が素晴らしい。
    川上ミネさんのピアノが柿紅葉に染まる畑の一日を奏でています。
    私たちが見落としがちな柿畑の紅葉を保山さんのカメラワークで
    素晴らしい映像詩になりました。
    NHKさん、全国の皆様にご覧になって頂けますよう全国放送を是非お願いします。

  • 葛井 康子

    2020年11月18日 17時24分

    素晴らしい保山さんの映像詩、拝見しました。
    奈良以外の地域では、リアルタイムで観ることができません。
    こんなに素晴らしいのに残念です。
    どうぞ全国放送をしてください。お願いいたします。

  • 安藤憲一郎

    2020年11月18日 19時05分

    柿畑の紅葉は本当に綺麗です。ただ綺麗なだけでなくその色が温かい。こんないい紅葉があるなんて今まで全く知りませんでした。イロハモミジの紅葉だけでなく柿の紅葉が美しいことを全国の人にも見せてあげたいです。是非是非奈良以外の地域にも地上波での放送をお願いします。

  • S.A

    2020年11月18日 22時14分

    柿の葉の一枚の落葉に、ぞくり、としました。
    美しくて、その奥の意味へ導いてくれる映像と思います。

    柿の葉は、柿の実と同じ色。艶々としているところも。
    ミネさんがほほ笑んでピアノを弾いていらっしゃるのも素敵。
    風が葉を軽く舞わせて。

    空の色も鳥の声も、光も影も、美しい秋。
    辛いときにも、こんな世界に生きていると気づけることが救いになります。
    番組を作ってくださってありがとうございます。

  • 2020年11月19日 23時41分

    『秋深く 柿紅葉』
    栃原の柿畑の一日がカラスの声と共に始まります。朝露がぽとんと落ちました。たくさんの柿紅葉も青い草の上に落ち、黄色や紅の色がいっそう鮮やかに見えます。
    日が上ると柿畑全体が紅さを増します。
    良い柿がたくさん収穫されるはずです、今年は台風が一つも来ず良かった!
    ミネさんのピアノ、今週もありがとうございました。保山さんありがとうございました。
    全国放送をどうかよろしくお願いいたします。

  • 釘谷洋子

    2020年11月20日 15時49分

    雫に陽の光がキラキラと輝いています。栃原の里、柿畑の朝はしっとりと気持ちが潤います。向こうの山まで続く柿の紅葉は温かで懐かしい色合い。ミネさんの表情も柔らかですね。落ち葉に光が差し込み、影絵の物語が始まりそう。カラスが山に帰る頃、ハラリと一枚の葉が落ちて、もうそこまで来ている奈良の冬に思いを馳せました。今見ている景色、感じている空気感は、もう2度と出会えない。大切な瞬間ですね。
    離れて暮らす母(87歳)は保山さんの映像を見ると、気持ちがスーッとすると言います。歩く事が不自由で、スマホも録画も深夜にテレビを観ることも出来ない。どうか見やすい時間の放送をお願い致します

  • 坂井節子

    2020年11月20日 16時01分

    うす明りの空 遠くでカラスが朝を告げる。きららかな朝露が一滴。里山の斜面はあたたかみのある柿色で覆われ 秋空に柿の実が映える。下草に散らばった葉も思い々の色様々でとても綺麗。 しかし収穫の大半が終わると明るい柿畑や 木々に残った柿、そして鮮明に浮かび上がった葉脈にさえも うっすらとした寂しさを感じたりもする。
    空は茜色に変わり 今朝見た枝からも ハラりと葉が落ちました。 遠くでカラスが日没を告げてくれましたね。

  • 木下ようこ

    2020年11月20日 17時06分

    夕暮れの空の色がとても綺麗。柿紅葉、優しいいろですね。柿、美味しそう(からすが泣くから帰りましょう

  • 神田雪子

    2020年11月20日 22時18分

    美しい…。日本てこんなにも美しかったのかと改めて思いました。柿畑がこのように見事な柿色に染まるのを知らなかった…
    夜明け前の一枝のシルエット、陽が昇り畑が輝き出し、葉の葉脈や散り落ちた葉に降り注ぐ晩秋の柔らかな陽…。夕暮れには葉のお布団に守られながら眠りにつく実は安心して微笑んでいるよう…。大きな被害も無く収穫を迎えられて、本当に良かった…。農家の方も安堵している事でしょう…。
    どのシーンも温かく優しく美しい…。特に、訪れる闇に散り行く一枚の葉のシルエットは見事で、カラスの鳴き声が更に深い世界に誘う…。
    そして、川上ミネさんの紡ぎ出す美しいメロディーが景色に溶け込んで行く…。
    心癒やされ、深く心に染み入る晩秋のやまとの映像詩でした。
    このように素晴らしい映像詩は、沢山の方々に観て頂きたいです。ぜひとも、全国放送をお願いします!まとめ放送も、もちろん嬉しいのですが、その時の季節のを写し撮っているこのコーナーは、タイトルが表すようにその時に観てこそ価値が増すのではないかと思います。

  • 田谷 淳

    2020年11月20日 23時28分

    肌寒い。心地よい肌寒さだ。晩秋の夕暮れ。夕餉の仕度をする家々。今夜は熱燗だな。嗚呼。

  • 佐々木美保子

    2020年11月21日 22時23分

     すごい!素晴らしい!
     こんなに素敵な柿畑、しかも葉っぱと柿の実が同じ色で、一面美しいオレンジ色の風景、見せていただき幸せです。陽の光を浴びて輝き、風に揺れる柿の葉が優しく、心が和みます。
     美しい映像と川上ミネさんの澄んだビアノの音色にうっとり。心が豊かに潤ってきます。
     いつも色々な角度から奈良の美しい風景を届けてくださいましてありがとうございます。毎週楽しませていただいてます。できましたら、テレビで見せていただきたいなあ、と願っています。放送範囲を拡大していただけますよう、よろしくお願いします。

  • Hisako

    2020年11月22日 17時39分

    柿は何て温かい植物なのだろう。果実は朝焼け夕焼けを毎日見ながらその色を中に蓄え、果皮は太陽から受けた光で輝く。煉瓦色の葉は暖炉の柔らかな炎。里にいる鴉は声まで穏やか。大切な秋の一日を過ごせました。

  • 松元智恵子

    2020年11月23日 01時54分

    楓やもみじの紅葉とは、また違った柿紅葉。ほっこりとあたたかく優しい。柿の葉が柿の実と同化するほどに色づく。大きく実った柿。農家の方が丹精込めて育てた柿。収穫終えれば葉も落ちて冬が来る。夕暮れに鳴くカラスの声。柿の実一つの枝から落ちる一葉。保山さんの映像詩には人の暮しと自然に愛が溢れている。ミネさんのピアノが柿の瑞々しさを感じる。NHK様 どうか全国ネットで放送をお願いします。

  • kayoko.

    2020年11月23日 08時00分

    柿畑が一面に染まる。葉も実も、まさにこれが"柿色"。
    きれいだな〜。こんなことあるのだな〜。
    自分の目で見て、実感したい。
    音楽も面白い。不思議な感じの旋律だったり、柿が踊っているようなダンスだったり。生きているね。
    よくある物悲しくなるような晩秋でないけど、色彩から
    シルエットから感じる晩秋。

    今年は柿の、なり年のよう。私なぜか、今年から柿好きになった。
    実家の畑の、一本の柿の木。
    耕す主がいなくなり、そのままに。
    よく父が、食べきれないくらい送ってくれなぁ。
    柿色は、郷愁の色。

    すてきな映像詩を、ありがとうございました。
    他県では、柿畑を見ることもあまりなく、
    是非に全国の人々にも見てもらえて感じてもらえたら。
    よろしくお願い致します。

  • 井元路子

    2020年11月23日 19時12分

    紅葉と言えば、もみじやイチョウだと思っていました。柿の葉が紅葉として取り上げられたことに感動しました。こんなに綺麗だなんて!ありがとうございました。また、72候をまとめた映像を放送していただきたいと思います。

  • 田中弘子

    2020年11月23日 23時01分

    柿の葉の 鮮やかな紅葉…
    まるで 折り紙を散りばめた様に…鮮やかな色ですね
    柿の実の かくれんぼ…
    夕暮れの 空のグラデーション…
    秋の日は短くて 少し淋しくなりますね
    今週も素敵な映像とピアノの音色を有り難うございました

  • 荒木礼子

    2020年11月24日 09時26分

    今週のやまとの季節は栃原の柿畑の夜明けから日没まで。朝の小鳥達の声、薄い茜色の空に浮かぶ柿のシルエットが今日の主人公を教えてくれます。柿の葉は太陽の恵みを木に届け続け、ずっしりと柿の実を太らせて後、役目を終え土に還る‥実よりも赤く染まった満足げな葉っぱたち‥美しい絵本がすぐにでもできそうですね。この詩情豊かな季節の映像詩を奈良だけでなく全国で見られるよう総合テレビで放送をお願いします。

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