高校駅伝男子

2020年12月15日 (火)

【全国高校駅伝】全国の舞台を失った友の分まで~男子・豊川高校(愛知)~

仲間の無念を都大路で晴らしたい!

豊川高校のキャプテン、安藤圭祐選手は熱のこもった表情で決意を話してくれました。

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豊川高校も新型コロナウイルスの影響でおよそ2か月休校となりました。6月に授業が再開したとき、安藤選手の目に飛び込んできたのは、友人たちの落胆した表情でした。安藤選手はスポーツ選抜クラスに在籍しています。この頃、全国高校総体の中止が発表され、日頃の練習の成果を発揮する場所を失っていたのです。

 <安藤圭祐主将>

「自分のクラスは部活動を頑張りたくて、この学校に入学した人がほとんどです。水泳部だったり、卓球部だったり、いろんな部の仲間が本当に悔しそうでした。特に高校で競技にひと区切りをつけるつもりだった友人の表情はとても暗かったです」

toyokawa_andorun.jpg そうした無念が、安藤選手の都大路への思いを新たにさせました。

 「僕はその頃まだ全国高校駅伝はあるかもしれないと希望を持って学校に来ていたので、もし開催してくれるなら悔しい思いをした友人の気持ちも自分が受け止めて走りたいと思いました。それから今まで以上に日々全力で、絶対に負けないという気持ちを持って都大路に挑みたいと思うようになりました」

 しかし、その道のりは簡単なものではありませんでした。駅伝の大会も次々となくなり、気落ちしている選手も出てきたのです。それでも、安藤選手がキャプテンとして高いモチベーションでチームを支えました。

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<土屋貴幸監督>。

「チームが違う方向に行きそうになった時、安藤が厳しい声をかけてチームを1つにまとめる姿が見えました。『集大成の場がなくなってしまった競技もあるんだから、まだ中止が発表されていない都大路に向けて、きちんと頑張ろう』と声をかけながら、この1年間本当にチームのことをよく見てくれたなと思います」

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安藤選手を中心に都大路に向かって一丸となって取り組んだ結果、愛知県の予選会で2時間3分55秒をマーク。2時間4分50秒台という目標を大きく上回りました。例年以上に強い思いでつかんだ全国の舞台に向け、安藤選手は励みになる言葉があると言います。

<安藤圭祐主将>

「悔しいはずの友人たちが『全国駅伝頑張ってね』と応援してくれるんです。燃えます。彼らの分までしっかり走ってよい結果を出して喜んでもらいたいです。」

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目標は3位以内。それを達成するため、安藤選手は1区や3区といった重要区間を走る見込みです。「友の思い」に背中を押された快走を期待せずにはいられません。

 

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酒匂飛翔アナウンサー

名古屋放送局に所属

初任地の盛岡放送局で大谷翔平投手の160km/hの投球を実況してスポーツの担当を志す。現在はプロ野球の中日ドラゴンズ、ラグビー、バスケットボールの担当として日々奮闘中。好きな言葉は「大盛り」。

 

 

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