2024年01月10日 (水)
全国女子駅伝 取材記 宮城~強力メンバーで29年ぶりの優勝へ~
最強の布陣で優勝めざす
宮城チームは、中高生を中心に、年末年始に6日間にわたって、練習を行いました。
4年前は2位、2年前は3位と、ここ数年は好成績を残している宮城ですが、優勝は1995年の第13回大会の初優勝から遠ざかっています。今回は、各世代の強いランナーが集結しました。
(佐藤広樹監督)
「私が、宮城チームに関わって10年近くになりますが、間違いなく最強チーム。優勝したい。そのためには、県の最高タイム(2時間15分42秒)更新はマスト」
去年12月の日本選手権10000mで自己ベストのタイムで3位に食い込んだ小海遥選手(第一生命グループ)や全日本大学女子駅伝で7連覇に貢献した米澤奈々香選手(名城大)、年末の全国高校駅伝2位の仙台育英勢などが顔をそろえました。
高校駅伝の悔しさバネに
仙台育英勢は、年末の高校駅伝で、最後の最後で逆転を許し、1秒差の2位となった結果に、この大会での雪辱を期しています。
(橘山莉乃選手)
アンカーを走って、最後のフィニッシュ寸前で抜かれた橘山莉乃選手は、
「やっぱり都大路、京都で悔しい経験をして、この都道府県の駅伝も京都で走れるということなので、違う大会なんですけど、あの悔しさを持ちながら、宮城県チームに貢献できる走りができたらと思います」
と話しています。
(細川あおい選手)
また、1区を走った細川あおい選手は、
「高校駅伝の結果については、決まった瞬間は、正直受け止めきれなかった。体は動いているので、この大会では、区間賞で宮城に勢いをつけたい」
と話していました。
(男乕結衣選手)
中学生も、仙台育英勢の走りに力をもらって、この大会に臨みます。
3年の男乕(おのとら)結衣選手は、
「感動しました。なんかすごく感動して、もっと頑張らないとって思いました。やる気がでました。橘山さんも抜かされる前まで後ろを見ないでずっと前を見ていて、ラストで抜かされても諦めないで走っていて、だから、そういうところに刺激をもらって、自分ももっとあの気持ちで最後まで走りたいと思いました。さらに女子駅伝で走りたいという気持ちが高まりました」
と話していました。
さまざまな思いを背負って
1月1日に起きた能登半島地震。宮城チームは東日本大震災の経験も踏まえて、今回の被災地にも思いを寄せています。
「北陸のチームがどういう状態で出場してくるのか。できればみんながそろった中で、大会を開催してもらいたいと思います。やっぱり東日本大震災を経験した東北、宮城にとっては震災の経験というのも、今の選手は覚えていないと思うが、我々は思うところもあります」
と佐藤監督は話をしていました。
実力のある幅広い世代のメンバーがそろった宮城チーム。さまざまな思いを抱きながら、29年ぶりの優勝を目指します。
(取材:伊藤慶太アナウンサー)
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