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2021年12月25日 (土)

全国高校駅伝 仙台育英(男子)~勝負の鍵は4本目の柱~

優勝8回の強豪、仙台育英の真名子圭監督は 「3本柱が安定しているのがうちの強み」と自信を示しています。去年は、後半の猛追及ばず、優勝した広島の世羅高校に13秒差の2位でした。2年ぶりの優勝を目指すことしのチームには、去年の主力3人が残っています。

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吉居駿恭選手は1年生のおととし、アンカーとしてラストスパート勝負を制して優勝テープを切りました。勝利の味を知っている3年生がチームの中心です。senndaiyoshii.jpg

【吉居選手】

同じく3年生のキャプテン、堀颯介選手は去年6区で区間賞を獲得しました。それでも優勝には届かず「悔しさを感じられたことがことしのチームの強み」とチームをまとめてきました。

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【堀選手】

らに2年生のボニフェス・ムテチ選手は去年、留学生ランナーが集まる3区を経験しました。雰囲気を和ませるムードメーカーの役割も果たしています。

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【ムテチ選手】

大会前最後の合宿では、800メートルを設定タイムどおりに何回も走る厳しい調整が行われていました。本番に向けた緊張感が漂う中で、この3人がチームを引っ張り、活気を生み出します。体力的に追い込まれる最後の1回、その3人に涼しい顔でついていく選手がいました。

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2年生の佐藤蓮選手です。細身の体を軽やかに弾ませながらぐんぐん進む走り。最後の100メートル、更にスピードを上げると前にいた3人と競り合いながらフィニッシュラインを通過した。

「蓮、いけるな!相当いいぞ!!」

練習後、真名子監督の声が弾んでいました。

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チームメイトと並ぶと体の細さが際立つ佐藤選手。体重は45キロです。

「ラストスパートには自信があります」

無駄なく鍛え上げた肉体は終盤の勝負どころで力を発揮しそうです。 

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真名子監督に優勝のためのキーマンを尋ねると、やはり返ってきた名前は「佐藤蓮」でした。

「強豪と言われるチームはどこも3人は強い選手をそろえられる。でも、4人は難しい。4人目が強いチームが勝つ。佐藤の状態が上がっているのは大きい」

真名古監督は、「2時間1分を切るか切らないかの優勝タイムになると思う」と予想していました。大会記録は2時間1分18秒。72回目を迎える歴史ある大会で2時間1分を切ったチームはありません。新たな領域への期待、そして好勝負への高揚感が一層高まりました。

(取材:小宮山晃義アナウンサー 男子ラジオ実況担当)                                                            

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