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2021年02月26日 (金)

最後のびわ湖路 白バイ隊員の決意

 ランナーを安全に先導する白バイ隊。びわ湖毎日マラソンでは、滋賀県警の交通機動隊員が務めてきました。びわ湖が舞台となる最後の大会を先導するのは、西村公平巡査長早川真多巡査長。ともに滋賀県高島市出身の27歳です。

siro1.jpg(左)西村巡査長 (右)早川巡査長

早川巡査長 

「もうすごい緊張していますが、夢がかなった気持ちで、すごく誇らしく思います」

西村巡査長 

「有終の美で締めるっていうのは僕もプレッシャーもありますが、選手の動きをしっかり見て、先導できるようにやりたい」

白バイへの憧れ生んだレース



びわ湖を舞台に熱戦を繰り広げてきたレースで、ランナーを先導してきた白バイ隊員。滋賀県警交通機動隊にとっては、春から巡査部長に昇進する若手の隊員が除隊前に務める花形の任務です。判断力と技術力が優れた2人だけが選抜されてきました。

siro2.jpgレースを先導する白バイ隊

西村巡査長と早川巡査長は、幼い頃、テレビでびわ湖毎日マラソンを観戦し、ランナーよりも白バイ隊員に憧れを抱きました。警察官になってからもずっと目指してきた大舞台です。

早川巡査長
「先導する白バイの姿のほうに小さい頃は、目を奪われました。白バイ、かっこいいなという思いで見ていた記憶があります」


同じ野球部で苦楽をともに



実は2人は同じ高校の野球部の同級生です。同じ外野手として3年間甲子園を目指して苦楽をともにしました。そのころから仲がよかったという2人は「チームワークもばっちり」と自信を見せています。

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バックミラーに秘密の2本線


 

 

並走する2台の白バイにはそれぞれ役割があります。歩道側の白バイは主に前方の安全確保を担います。応援のノボリなどが選手の邪魔にならないかや、観戦者の飛び出しなど不測の事態に備えます。一方、車道側の白バイはランナーと一定の距離を保つ役割などを担っています。

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施設内で行う訓練では、ミラーにテープを貼り、2本の線を引いていました。鏡に映るランナーの足の位置を手がかりに、下の線の位置なら10メートル、上の線の位置なら15メートルと、ランナーとの適正な距離感を覚えていました。西村巡査長が選手との距離を保ち、並走する早川巡査長がコース前方の安全を確保。ここでも野球部で培ったあうんの呼吸が鍵となります。

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上司からの意外な激励



大会を前に、2人は過去に先導を務めた上司にアドバイスを求めました。そこでもらった言葉は…。

走り出す前に必ずトイレに行っておくこと!

 

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2時間を超える長丁場でも選手の安全確保を行えるように、体調を万全にするようにという意味が込められていました。そして、激励も受けました。

島崎明久巡査部長
「大会の主役は選手だが、滋賀県警交通機動隊の主役は君たちだから、しっかりやってこい」

 コース下見し思い新たに



レースに向けて、2人はスタートとゴールとなる皇子山陸上競技場の周辺を下見。さらに大津市のコースを試走しました。ふだん、取り締まりで走る道を少し緊張感をもってゆっくりと走っていました。

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びわ湖が舞台となる最後のレースを2人で走る巡り合わせに気持ちを高めていました。

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西村巡査長

 

「高校の同級生と一緒に先導するというのは夢にも思ってませんでした。大会は僕たちじゃなく、やはり選手がメインになりますので、僕らはサポートという意味でしっかりやっていきたいと思ってます」

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早川巡査長
「びわ湖を走るのがことしで最後というのは非常に寂しい思いですが、最後だからこそ、同級生の2人でしっかり有終の美を飾りたいと思っています」

マラソンはもちろんランナーが主役ですが、ランナーの安全を懸命に守りながら先導する2人の白バイ隊員にも少しだけエールを送っていただけたら、うれしいです。

(取材/NHK大津放送局 竹中侑毅記者)

↓ ↓ びわ湖毎日マラソンNHK特設サイト ↓ ↓             

 https://www.nhk.or.jp/rr/biwako/

 

 

 

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