2020年12月18日 (金)
【全国高校駅伝】史上初の男女連覇に挑む~仙台育英(宮城)~
エース級がそろう男子
去年、チームとして26年ぶり2回目の“男女そろっての優勝”を果たした仙台育英高校。ことしは前人未踏の“男女連覇”がかかります。 優勝すれば大会史上最多の9回目に並ぶ男子(7年連続31回目出場)は、県大会のタイムが2時間2分41秒と全国の都道府県でトップでした。
指揮官は、2012年の就任以降「最強のチーム」と選手層の厚さに胸を張ります。
真名子圭監督
「7人のメンバー以外に、もったいない選手がめちゃめちゃいる。7区で終わらず、10区間くらいで走らせたい」。
チームには、監督が「エース級」と評価する選手が4人もいます。3年連続で全国大会出場が濃厚な山平怜生選手(3年)。去年、2区で区間賞に輝いた白井勇佑選手(3年)。スピード・スタミナとも優れたケニア人留学生、ボニフェス・ムテチ選手(1年)。そして去年、最終7区で見事なラストスパートを見せた吉居駿恭選手(2年)です。特に吉居選手は2年生ながら、レースの4分の1を占める1区(10キロ)を任される可能性が高く、連覇の“キーマン”に挙げられています。
吉居駿恭選手
「やっぱり2連覇を狙うチームとして1区がとても大切になってくるので、そこに挑戦できるっていうのは非常に楽しみ」
女子には強敵 勝つための作戦を練って
一方の女子(29年連続29回目出場)も、県大会で去年の全国大会の優勝タイムよりも1秒速い、1時間6分59秒をマークしました。
ただし女子には、強力なライバルがいます。鹿児島の神村学園です。ケニア人留学生のシンシア・バイレ選手を軸に、鹿児島県大会では1時間6分4秒と仙台育英より55秒も速い驚異的なタイムを出しました。
釜石慶太監督
「とてもかなう相手ではないというのは(選手たちも)百も承知だと思う。だからと言って白旗をあげるつもりはなく、少なからずチャンスはあると思う」
女子を率いる釜石慶太監督は、さまざまなレース展開を想定し、10パターンの作戦を練ってきたと言います。前回、1区で区間賞の走りを見せた小海遥選手(3年)や、ことし10月の日本選手権の女子1500メートルで2位に食い込んだ米澤奈々香選手(2年)など去年の優勝メンバー3人を軸に、全国中学校体育大会で1500メートルを制した杉森心音選手(1年)も加わり、去年を上回る総合力で連覇を目指します。
米澤奈々香選手
「支えてくれる人たちのためにも最後まで絶対に諦めないという気持ちでレースに臨みたい」
ことしの仙台育英は男女とも、新型コロナウイルスの影響で大会や夏の強化合宿などが中止になり、走りこみの量は例年より500キロ以上減ったといいます。その分、過去の全国大会の映像から先輩たちの反省と教訓を学び、京都へのイメージを膨らませてきました。選手たちは“走れる喜び”を全身で味わいながら、史上初の“男女連覇”を目指します。
藤原由佳 仙台放送局スポーツキャスター
夕方6時10分から宮城県内で放送中のニュース番組「てれまさむね」でスポーツコーナーを担当。
「駅伝はまさに人間ドラマ。毎年、年末年始のレースはテレビにかじりついて涙しています」。
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