2020年12月15日 (火)
【全国高校駅伝】 中学からのライバル2人で・・・ 女子・須磨学園(兵庫)
須磨学園を引っ張るのは、ともに3年生で、キャプテンの土井葉月選手と全国大会初挑戦となる福永愛佳選手です。
2人は兵庫県姫路市の同じ中学校出身で、当時からライバルとして競い合ってきました。
『2人で都大路を走る』という高校に進学したときからの目標がようやく実現します。
<土井葉月選手>
「目の前の試合がなくなって、何のために練習しているのかなと思うときもありましたが、駅伝が残っていると信じて、それをモチベーションに練習してきました。福永選手とは中学校から一緒だったので、3年生の最後の年に駅伝でたすきをつなげるのはすごくうれしいです。」
<福永愛佳選手>
「全国高校駅伝という舞台は中学校からあこがれの舞台だったので、やっとあこがれの舞台で走れるという喜びをかみしめて走りたいです。」
対照的な道を歩んできた2人
土井選手は、1年生のときからチームの主力として活躍し、全国高校駅伝では、各校のエースが顔をそろえる1区を2年連続で走ってきました。県大会では3年連続で1区の区間トップの記録をマークしました。
一方、福永選手は、度重なるけがに悩まされ、過去2年は、全国大会のメンバー入りを果たせませんでした。転機となったのは、新型コロナウイルスの影響による自粛期間です。授業や部活が休止となって生まれた時間を体のケアやトレーニングに使いました。頼れるキャプテンの存在も支えになり、コンディションをあげることができました。
都大路への決意
土井選手は、ことしも1区に起用される見通しです。2年間の経験からどの辺りできつくなるかはわかっているので、事前にペース設定を考えて臨みたいと準備は万全です。一定のペースで走ることができる持ち味をいかして、1秒でもタイムを縮めて、2区以降につなぐ作戦です。
そして、福永選手が任されるのが3区。上り坂が中心の厳しいコースですが、過去2年の悔しさから強い思いがにじみ出ていると監督も太鼓判を押します。
<福永愛佳選手>
「走ったことがない全国高校駅伝になるので挑戦心を持って、今までで、いちばんいい走りができるようにしたい。」
<土井葉月選手>
「みんなで笑顔で走りきれるように終われるように、全員で挑戦者という気持ちで臨めたらいいなと思います。目指すのは頂上です。」
頂上目指してがんばれ!
佐野純子 神戸放送局キャスター
夕方6時30分から神戸県内で放送中のニュース番組「Live Love ひょうご」を担当。
好きなスポーツは、サッカーと相撲。
今回の取材では、高校生の純粋な思いに刺激を受けました。