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2020年12月14日 (月)

【全国高校駅伝】コロナ禍の大会開催、対策はいかに?

 新型コロナウイルスの感染が再び拡大するなか開催されることしの全国高校駅伝、さまざまな感染対策がとられます。大会事務局がオンラインで記者会見し、一連の対策を説明しました。

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①こまめな健康チェック

大会には、47都道府県の男女の代表、合わせて94チームが参加します。男子はマラソンと同じ42点195キロを7人で、女子はマラソンの半分の距離を5人でたすきをつなぎます。それぞれのチームには、監督や控え選手もいるわけですから、冬の都大路には、チームの関係者だけでも、全国から1000人以上が集まることになります。

  

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このため、チームの選手や関係者には、こまめな健康確認が求められています。具体的には、大会2週間前から毎日、体調管理をチェックするアプリを使って、体温や体調を報告することになっています。もし、今月12日から大会当日の20日までに37度5分以上の発熱や全身の倦怠感など、新型コロナウイルスの感染が疑われる症状が出た場合、その選手の出場は認められません。さらに、同じチームのほかの選手についても、大会の感染症対策室が体調などを確認し、出場の可否を判断することになっています。

 

②移動も制限

それぞれの学校から大会が行われる京都までの往復の移動計画も提出が義務づけられています。宿泊は最も長い場合でも4泊までとし、ホテルは1室1人、旅館は1室3人までと決められています。食事についても対面にならないようにするなど細かくルールを設けています。各チームの宿泊先も例年集中する傾向がありましたが、大会事務局では「ことしは同じ宿舎に最大5校しか宿泊させないなど密を避けるようにしている」としています。このほか、京都に滞在しているときは練習以外の外出を控え、公共の交通機関ではなく、チームのバスやタクシーで移動することを求めています。

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③当日もさまざまな対策

レースは京都市右京区のたけびしスタジアム京都をスタート地点とフィニッシュ地点にして行われます。スタジアムでは選手や関係者などを対象に5か所で検温が実施されます。

男女ともに走るコースは変わりませんが、スタートは例年とは違う形がとられることになりました。男子は5000メートル、女子は3000メートルの自己ベストの記録で、インコースとアウトコースの2つのグループに分けて、選手ができるだけ密にならないように配慮します。さらに選手たちは、レース直前まで大会指定のマスクを着用することになっています。中継所で待つ選手も、チームナンバーが呼ばれてからマスクを外し、ポケットに入れて走り出すことになっています。また、一部の強豪校が鉄剤の注射を本来の治療ではなく競技力向上のために使用していた問題を受けて、去年の大会から血液検査の報告が義務づけられていましたが、ことしは医療機関の負担を考慮して実施しないことになりました。

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④観戦も自粛を!

47の都道府県の代表校が出場するレースには、毎年、地元の熱心なファンをはじめ、父母や学校関係者など、大勢の人たちが沿道から声援を送り、感染の要因になりかねません。このため、スタートとフィニッシュの地点となるスタジアムには観客を入れないことを決めました。さらに沿道についても、観戦の自粛を求めています。 

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⑤最悪のケースはあり得るのか?

こうした多くの感染対策がとられていますが、大会の舞台となる京都でも感染者は増える傾向が続いています。大会事務局は、緊急事態宣言が発令された場合や、京都府や京都市でイベントの開催ができなくなった場合などは大会の中止も検討するとしています。 

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ことしは、新型コロナウイルスの影響で、東京オリンピック・パラリンピックをはじめ、さまざまな競技の全国大会が中止や延期となりました。高校生にとっても、日頃の練習の成果を発揮する場がなくなり、悔しい思いをした選手は数え切れないほどいます。この大会に出場する選手たちの中には、他の部の選手たちの無念も背負って、都大路を走りたいという強い決意を持ったランナーもいます。無事に大会が開催され、選手たちがたすきをつなぎ、達成感を感じることができるよう、徹底した対策を講じることが不可欠です。そして、この大会を成功させることが、来年以降に予定されている各競技の全国大会の開催につながることになります。

 

 

 ekiden_kansentaisaku8_3.jpeg今村亜由美記者 平成21年入局

大阪放送局報道部スポーツに所属し、

高校野球や陸上競技を取材。

東京オリンピックに内定した

田中希実選手も担当しています。

 

 

 

全国高校駅伝 特設サイト↓↓↓

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