連続テレビ小説「スカーレット」

今週のきみちゃん

今週のきみちゃんVol.17「2人の陶芸家が進む道」

2020年1月18日(土)

ヒロイン・喜美子役の戸田恵梨香さんが、毎週の放送の中から印象に残ったシーンやエピソードについて語ります。


ハチさんが小皿を作りたい喜美子の背中を押してくれました
今週のきみちゃんVol.17「2人の陶芸家が進む道」 かつて喜美子と八郎(松下洸平)の結婚式当日、喜美子にコーヒー茶わんの製作を依頼した橘ひろ恵(紺野まひる)。しかし当時の喜美子の実力では80個という大量注文を受けることができず、泣く泣く断ることに。ひろ恵は「いつか二人で独立しよう言うてます。そのころにもし機会があったら声をかけてください」と言った八郎のことばを忘れず、約9年もの歳月を経て、喜美子に絵付け小皿200枚を発注してくれました。一方で、銀座での個展を控え、作品作りに行き詰まっている八郎は、松永三津(黒島結菜)の助言によって東京に下見に行くことを決意。小皿を作りたい気持ちと八郎を支えたい気持ち。喜美子は2つの思いの間で葛藤します。

「絵付け小皿の注文を受けた喜美子は、久しぶりに物作りに対する燃える気持ちを思い出し、製作に没頭していきますが、『ああ、この姿が見たかったんだ』と個人的には思いました。でもやっぱりハチさんのことも支えたい。2つの欲が同時に生まれて、喜美子はどうバランスを取っていいか分からなくなります。そんな時、『ほんまは作りたいんやろ?僕は僕でやるから、喜美子は喜美子でやったらええ』とハチさんが背中を押してくれたんです。そのことばで喜美子はふんぎりがつき、『ハチさんのことは三津に任せる』という気持ちになることができたと思います。夫婦としてそれで良かったのかどうかはわかりませんが、"二人の陶芸家"がそれぞれに一歩進んだ回だったので、陶芸家という視点で見ると、正しい選択だったと思います」


三津は、八郎と喜美子、2人にとって必要な存在
今週のきみちゃんVol.17「2人の陶芸家が進む道」 今週のきみちゃんVol.17「2人の陶芸家が進む道」 絵付け小皿を作る喜美子の手伝いをしていた三津は、喜美子の集中力を目の当たりにし「かなわないなぁっていう感じは分かります。横にいられるとしんどいなぁっていうのもよく分かりました。僕を超えていったって言ってましたよ?」と八郎の喜美子に対する本心を、悪気なく喜美子に伝えてしまいます。また後日、喜美子と八郎のなれそめを聞いた三津は喜美子に「私も先生みたいな人、好きになりたいなあ」と言うのでした。

「三津に対してどうこうというより、喜美子はただハチさんのことを信じているだけなんだと思います。今まで積み上げてきたハチさんとの愛情や絆に自信があるから、ハチさんと三津の関係については口出しをしなくてもいいと思ったんじゃないでしょうか。それは妻の強さなんだと思います。実際、三津には『ハチさんのこと好きなん?』と聞いてしまいたくなるような雰囲気はありますが(笑)、三津自身もわざとじゃないんですよね。師匠と弟子という関係性もありますし、妻としての女の意地もあるのかな、とも思います。三津がもっとけしかけてくるようなタイプだったら、喜美子が言う前にハチさんが切っていると思うんですよね。ただでさえ、三津の前に弟子を二人、辞めさせていますしね。新しい風を吹かせたいという喜美子の思いから、無理やり、ハチさんに三津の弟子入りを認めてもらったわけですが、三津から聞く話がヒントになってハチさんは作品を作っていっているので、やっぱり三津は、八郎と喜美子、二人にとって必要な存在なんだと思います」


真面目な正門さんが演じる鮫島は"ちゃんとしたバカ"(笑)
大阪で鮫島正幸(正門良規)と商売をしていた直子(桜庭ななみ)が、妊娠したと言って、突然帰ってきました。「子どものために少し用立ててほしい」と頭を下げる2人。しかし、それがウソであることを見抜いたマツ(富田靖子)は鮫島をほうきで叩き、直子のほほを平手打ちするのでした。そんな鮫島の印象は...?

「台本を読むと、鮫島はすごくお調子者で、『うぇーい、鮫島でぇーす!』みたいなチャラくて軽い感じなのかと思っていたらちょっと違うんですよね。鮫島を演じる正門さんがとても真面目な方で、ご自身のテンションと、鮫島のテンションがあまりに違うので、きっと苦労されていると思います(笑)。正門さんの根っからの真面目な雰囲気で演じる鮫島はお調子者というか、あえて言うなら、"ちゃんとしたバカ"というか(笑)。鮫島のことばを聞くと、一瞬、固まってしまって『...うん(苦笑)』みたいな感じになるんです(笑)。相手が信作(林遣都)とかハチさんとか照子(大島優子)だったら、勢いでツッコめたりもするのですが、鮫島に対してはツッコむ気すら起こらず、なぜか固まってしまうんですよね。鮫島は新しいタイプの関西人だと思います(笑)」