連続テレビ小説「スカーレット」

今週のきみちゃん

今週のきみちゃんVol.6「喜美子、恋を学ぶ」

2019年11月 2日(土)

ヒロイン・喜美子役の戸田恵梨香さんが、毎週の放送の中から印象に残ったシーンやエピソードについて語ります。


苦しい恋も「おもろいなあ」と言える喜美子に感心
今週のきみちゃんVol.6「喜美子、恋を学ぶ」 酒田圭介(溝端淳平)の恋のお相手・泉田あき子(佐津川愛美)は、喜美子がおはぎを出そうとすると「あんこが嫌い」と言ったり、お茶をいれようとすると「コーヒーがええけど」と言ったり、喜美子をライバル視。その後、庵堂ちや子(水野美紀)に言われ、初めて自分が圭介に恋をしていると知った喜美子は、あき子に対する複雑な感情を認めつつ、切ない恋ですら「おもろいなあ」と前向きに捉えます。

今週のきみちゃんVol.6「喜美子、恋を学ぶ」 「あき子さんに関しては、私自身も『投げ飛ばしたるぅ』と思いました(笑)。ある意味したたかな女性というのは、喜美子にとって初めての存在だったと思います。普通だったら恋ってしんどいかも、と思ってしまいそうなところを、胸が苦しくなったりすることも含めて、喜美子は『おもろいなあ』と言うんです。本当に人生の楽しみ方を知っている子だなと感じました。圭介さんへの気持ちに気づいても、それを圭介さんに伝えることなく、ずっと妹として応援し続ける喜美子の姿が本当にけなげで切なくて、淡い恋だったなと思います」


あれだけ「荒木荘好きや、喜美ちゃん好きや」と言っていたのに...
今週のきみちゃんVol.6「喜美子、恋を学ぶ」 圭介がなんでも喜美子に相談することに嫉妬したあき子は、荒木荘を出てほしいと言い出します。荒木荘のことが大好きな圭介もあき子には勝てず、荒木荘を出る決意をします。圭介は荒木荘を去るとき、喜美子が作ったおはぎを「うれしいけど、もう手がいっぱいや」と断るのでした。

「現場でキャストのみなさんと『これだけカバンを持っているんだから、おはぎくらい入れられるよね』と話していたのですが(笑)、それをしなかったのは、圭介さんは、おはぎを持って行くことによって、あき子さんを傷つけてしまうかもしれないと思ったんですよね。つまり、喜美子の気持ちよりもあき子さんの気持ちを優先したんです。喜美子もそのことに瞬時に気づいたんだな、と思いながらお芝居したのですが、私個人としても、あれだけ『荒木荘好きや、喜美ちゃん好きや』と言っていたことを思い出してしまって、残念な気持ちになりました(笑)」

西川貴教さんの存在感とジョージ富士川の存在感がリンク
今週のきみちゃんVol.6「喜美子、恋を学ぶ」 ちや子からサイン会の案内状をもらった喜美子は日本を代表するアーティスト・ジョージ富士川(西川貴教)に会いに行きます。 「西川さんとは今まで面識もなく、初共演なんです。撮影前、待機場所でお話ししていたら、『舞台はやっているけれど、連続ドラマは久しぶりだから、すごく緊張しているんです』っておっしゃっていたんです。それが、いざ撮影が始まると、緊張しているとおっしゃっていたのがウソなんじゃないかと思うくらいに、開放されているように見えました。西川さん自身が持っている存在感とジョージ富士川がもっている存在感がリンクしているように思えて、気持ちのいいアーティストだなと思いました」


佐藤隆太さんとのファーストシーン!?
今週のきみちゃんVol.6「喜美子、恋を学ぶ」 ジョージ富士川のサイン会で、喜美子は草間宗一郎(佐藤隆太)と8年ぶりに再会。草間がずっと探していた奥さんは生きていて、しかも、荒木荘からほど近い商店街で別の男性と食堂をやっていると聞きます。喜美子は、奥さんに声をかけられずにいる草間の背中を押すため、奥さんの食堂に同行。草間は、テーブルの上に離婚届を置き、何も言わずに店を去ります。

「私が喜美子を演じてから、草間さんと会うのは、実はあのシーンが初めてなんです。ですが、佐藤さんとは何度も共演させていただいていて、佐藤さんのことをよく知っているから、距離感が難しいな、という不思議な感覚に陥りました。恋を経験して女心も分かり始めた喜美子が、10歳のころから会っていない憧れの"男性"と再会したとき、その憧れがどんな気持ちになっているのか、というのが、つかみきれなくて。ですが、演じているうちに、喜美子にとって草間さんが本当に心の支えなんだということが分かりました。

お父ちゃん(北村一輝)とお母ちゃん(富田靖子)を見ていた喜美子は、結婚すればずっと一緒にいられると思っていたと思うのですが、草間さんと奥さんから"手をつなぎ続けることの難しさ"を教わったんだと思います。喜美子は、自分の考えや疑問を口に出せる子ですが、今回は何も言っていません。喜美子にとっては、口に出せないこともあるんだな、という新たな気づきと変化だったと思います。
今週のきみちゃんVol.6「喜美子、恋を学ぶ」 佐藤さんとはご縁があって17歳ぐらいからコンスタントにお仕事をご一緒していますが、元気な勢いのある役や無鉄砲な役のイメージがありました。ところが、今回、登場したころは特に精神的に参っていて、心がポキッと折れているのが見えそうな草間さんという役を佐藤さんが演じられているのに驚きました。佐藤さん自身がどこか影みたいな部分を秘めているのかもしれないと思うと、とっても味わい深い方だなと思いました」