旬の人・時の人

2019年08月14日 (水)

大阪市立自然史博物館主任学芸員 松本 吏樹郎さん

 

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 大阪市立自然史博物館では、特別展「昆虫」が開催されています。巨大模型や標本、映像などで昆虫のユニークな世界を紹介しています。担当の主任学芸員、松本さんに昆虫の特徴を伺うと、広義の昆虫は4億8000万年まえに登場し、羽を持つ昆虫は4億年前に出現したこと、つまりとても長い歴史を持っていること。把握できないほどの種があること、名前がついているものだけで100万種、名づけられていないものは倍以上あるのではないか。そして姿形が多種多様なことだということです。例えばフィリピンに生息する「ロクロクビオトシブミ」。体長は11ミリと小さいですが、なんとその70%以上を占めるのが長さ8ミリの細長い首。長い首を持つのはオスです。オス同士がメス獲得のために優劣を決める際、より長い首が決め手になるそうです。
 松本さんの専門はハチですが、中でも寄生バチの研究を続けてきました。寄生バチは、他の昆虫に卵を産み付け、幼虫がその昆虫を食べて成長します。松本さんが発見した新種の寄生バチも展示されています。2年前、昆虫採集のため兵庫県宍粟市の山に出かけて、これまでに見たことのないヒメバチを発見しました。日本に1400種いるヒメバチとも該当せず海外にもいないことから研究を進め、新種として発表しました。

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 今回の「昆虫」展では、アマチュアから研究者まで、博物館に寄贈された関西エリアの様々な標本も展示されています。松本さんは、知れば知るほど奥深い昆虫の世界に触れてほしいと話していました。特別展「昆虫」は、9月29日(日)まで開催されています。
 

 

 

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