旬の人・時の人

2019年07月23日 (火)

日本天文学会前会長 京都大学教授 柴田一成さん

 

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   天文学に関する歴史的に貴重な資料や史跡などを「日本天文遺産」として登録し残していこうという取り組みが始まりました。これは日本天文学会が創設したもので、今年は、藤原定家の日記「明月記」と「会津藩校日新館天文台跡」の2件が登録されました。

 

明月記は、新古今和歌集や小倉百人一首の撰者としても知られる藤原定家が記した日記です。歌人の日記と天文学?実は明月記には複数の超新星に関する記述が残っているのです。

 

定家が生まれる前の1006年に観測された超新星のことが、過去の天文現象として「明るい客星(日常は見えない彗星などの星)が現れた」と書かれています。この記述を参考に京都大学の小山勝二名誉教授らが2006年に、エックス線天文衛星「すざく」で観測した結果、爆発時は非常に明るかったことや、今もエネルギー膨張があることなど超新星に関する新たな事実を突き止めました。他にも明月記に記されている1054年の超新星爆発は、現在の「かに星雲」になったことがわかっています。

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会津藩校日新館天文台は、1803年に建設されました。当時は水戸藩や薩摩藩、幕府にも天文台がありました。いずれもその後の開発によって失われていますが、日新館はまだ一部が残されており、地元では史跡として保存活動が進められています。

 

柴田さんは、価値が分からず埋もれてしまっている観測機器はまだどこかで眠っているのではないか。それらを見直し次世代に残していかなければならない。また明月記のように古い資料が最新研究につながることもあるので、今後も天文遺産として歴史的に貴重な資料の登録を続けていきたいということです。

 

 

 

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