旬の人・時の人

2019年07月09日 (火)

大阪ガス近畿圏部都市魅力研究室 室長 山納 洋さん

 

rw20190701yama01.jpg

 

  史跡を巡る歴史ウォークやおいしい店を探すグルメツアーなど様々な街歩きがありますが、山納さんは少し変わった街歩きイベントを実践しています。
「Walkin‘About」と名付けた街歩きには、案内者がいません。参加者それぞれに街をリサーチしてもらおうというものです。まず駅の改札に集合してもらい、参加者には90分間、自由に街を歩いてもらいます。一人でも数人で歩いてもかまいません。歩き回らず喫茶店に入って地元の人の話を聞くのも自由です。そして90分後に集合して発見したことを発表するのです。

rw20190701yama02.jpg


   例えば、京都市伏見区での街歩きで、参加者が「軍人湯」という名前の銭湯の看板を見つけました。そこで近くのうどん屋さんに入りリサーチすると、かつて陸軍司令本部が近くにあったことが分かりました。付近の道の角が隅切りになっているのも、戦車が曲がれるように整備した名残りだそうです。

 山納さんは、街を歩き、出会った小さな疑問を調べることで様々なものが見えてくると言います。参加者には、「芝居を観るように街を見てほしい」。出会う人物や情景から「次に何が起こるのだろう」と思いながら歩くのは芝居と同じで、違うのは脚本がないだけということです。参加者が何か新たな発見をする過程が、そのまま脚本になっていくという感覚でしょうか。
山納さんは、2014年から1カ月に1回のペースで、街歩きイベントを続けています。これまでに歩いた街はおよそ60か所になります。街を様々な角度から見直し再発見することは新たな魅力や街の可能性を引き出すことにつながっていきそうです。

 

 

 

 

 

2855_thumbnail_2.jpg

関西ラジオワイド ホームページ

 
head_banner2.jpg

インターネットでも放送と同時に番組を聞けます。

 

とっておき川柳・夕刊ポエム 聴き逃しクリックすると音声が再生します

もっと見る

関西ラジオワイド

もっと見る

関西ラジオワイド 読むらじる。

もっと見る

関西発ラジオ深夜便

もっと見る

ラジオ深夜便 読むらじる。

もっと見る

関西 NEWS WEB

もっと見る