旬の人・時の人

2019年06月20日 (木)

食品機械製造会社社長  佐々木 啓益さん

 

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    スーパーの鮮魚売り場に並んでいる鮭の切り身やカット野菜など、よく利用されている方も多いと思います。佐々木さんは、こうした様々な食材を均等な重さや大きさにカットしたり、洗浄や脱水を行う機械を開発、製造している会社の社長をされています。
 佐々木さんはこれまでの業績が評価され、このほど黄綬褒章を受章しました。黄綬褒章は「農業、商業、工業等の業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する方」に贈られるものです。
これまでに魚のスライサー、回転寿司チェーン店のネタや焼き肉用の肉など、様々な食材に対応する機械を作ってきました。きっかけは50年前、町工場を経営していた父の元にうどんチェーン店から、ネギを刻む機械を作ってほしいという依頼がきたことです。ネギを入れれば即座に小口切りになる機械を開発し、ヒット商品となりました。

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 一つの機械を完成させるまでには、様々な試行錯誤がありました。どうすればベテランの職人がさばくようにきれいな切り口で素材を新鮮に保てるのか、刃の形や切る方向や強さを何度も調整し改良を加えていきました。試し切りの鮭はどんどん増え、毎日社員や家族に分けたそうですが、うんざりされたこともあったそうです。
 機械にカメラとコンピュータを搭載し、重さと幅を判定して切り分けるシステムを開発し誤差もほとんどなくなりました。職人の技と言われる「ハモの骨切り」ができる機械も作り上げることができました。佐々木さんは、お客さんの注文が、技術を向上させてくれたと言います。どんな注文が来ても、絶対無理やとは言わずによっしゃやってやろうという、ものづくりの情熱が、問題を解決してくれるということです。これからも新しい発想で、挑戦を続けていきたいということです。

 

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