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2019年04月23日 (火)

奈良国立博物館学芸課情報サービス室長 岩井 共二さん

 

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奈良国立博物館で「国宝の殿堂 藤田美術館展」が開催されています。
藤田美術館は、明治期の実業家 藤田傳三郎と息子の平太郎、徳次郎の親子3人が、私財を投じて散逸の危機にあった文化財を収集し、大阪に設立した美術館です。国宝9件、重要文化財53件を含む2000件を所蔵し日本や東洋美術のコレクションでは、世界屈指の美術館です。
今回の展覧会は、リニューアルオープンに向けて現在休館している藤田美術館の名品を奈良国立博物館で紹介するものです。奈良国立博物館学芸課情報サービス室長 岩井共二さんに見どころなどを伺いました。

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(国宝 曜変天目茶碗 中国・南宋 藤田美術館)

 

今回の展示で最も注目を集めているのは「曜変天目茶碗」。漆黒の地に瑠璃色の斑紋が散らばり、あたかもオーロラの輝きのような息をのむ美しさです。斑紋は、釉薬の気泡の破裂痕だそうで、光があたる角度で、群青や紫など色合いを変える光彩が特徴です。

rw20190419iwai03.png(国宝 曜変天目茶碗(部分)中国・南宋 藤田美術館)

 

曜変天目茶碗は、中国・南宋の時代に今の福建省建陽(建窯)で作られました。何十万個に一つしかできずに、斑紋も偶然にできたと言われています。それだけ貴重なものなので世界に3椀しかありません。
藤田美術館所蔵の曜変天目茶碗がどのように伝わったのかを伺うと、徳川家康から水戸徳川家に譲られ、時を経て大正7年に水戸徳川家の売立で、傳三郎の長男、平太郎が落札したということです。


この他、「紫式部日記絵詞」や「玄奘三蔵絵」等の絵巻、「柴門新月図」等の水墨画、傳三郎が長きにわたり憧れ亡くなる直前に入手した「交趾大亀香合」等、国宝や重要文化財が展示されています。
「国宝の殿堂 藤田美術館展」は、奈良国立博物館で6月9日まで、開催されます。

 

 

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