2019年04月09日 (火)
将棋棋士 出口 若武さん
兵庫県明石市出身の出口若武さん(23)がこの春、四段に昇段し、プロ棋士となりました。
プロ棋士になるには、まず奨励会に入り昇段を重ねなければなりません。三段に上がると年2回行われる三段リーグで戦い、上位二人が四段に昇段することができます。
昇段できないまま26歳の年齢制限を迎える人や、あまりの厳しさにあきらめる人もいるという三段リーグに、出口さんは17歳で上がり6年12期目で四段への昇段を決めました。
将棋との出会いは小学校1年の頃、上級生から教わったのがきっかけです。最初はサッカーのほうに興味があったそうですが、2年生の時、将棋大会があり明石市の大会で入賞、県大会に進んだことから将棋の面白さに目覚めたそうです。その後明石や加古川の将棋道場に通い12歳で、奨励会に入会しました。
奨励会で力をつけ、三段リーグで揉まれプロを目指していた出口さんは、去年、プロ、アマ、女流棋士の若手が戦う新人王戦に出場、決勝に進みます。
決勝戦の相手は、藤井聡太七段との三番勝負でしたが、2敗し優勝はかないませんでした。
対局後は、悔しくて呆然としていたためか、帰りの電車では乗り過ごしてしまったそうです。
ただ新たな戦法を取り入れるなど真っ向勝負で挑んだ戦いは、得るものが大きかったということで、自分の将棋の視野が広がったと感じています。
4月からプロとして新たな勝負に向かう出口さんのこれからの活躍が楽しみです。
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