大阪の食に関する雑誌や書籍を数多く手がけてきた編集者の江　弘毅さんが、「K氏の大阪弁ブンガク論」を出版しました。
江さんは、大阪弁といっても、船場や泉州、河内の風土と登場人物の社会的属性によって大きな差異があると指摘します。そして直木賞作家の黒川博行さんの「破門」や「喧嘩」、河内弁を駆使した町田康さんの「告白」等の作品を取り上げ、独特のリズム感のある会話に、標準語のように均質化された表現からはみ出る大阪弁ならではの面白さがあると話します。インタビューを通して、巷にあふれる情報にはない、大阪ならではの風土と文化を感じ、作品を楽しむには街と人にしみ込んだ言葉に着目し理解することが大事だと感じました。

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