文楽の太夫として、切語り（太夫の最高位）を務める豊竹呂太夫さんは、4月に「十一代目豊竹若太夫（わかたゆう）」を襲名します。「豊竹若太夫」は、義太夫節の元祖・竹本義太夫の高弟だった竹本采女が、人形浄瑠璃の小屋として豊竹座を創設（1703年）するに際に名乗った由緒ある名前です。今回の襲名は、十代目若太夫だった呂太夫さんの祖父が亡くなって以来、57 年ぶりの名跡復活となります。20歳でこの道に入って半世紀余り、世話物から時代物まで情熱的な語りの芸を磨いてきた呂太夫さん。目標としてきた「若太夫襲名」を機にさらなる進化をしていきたいという意気込みを伺います。3月29日（金）の「関西 時の人」です。

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