今年は、古事記編纂者として知られる太安萬侶（おおのやすまろ）の没後1300年にあたることから、橿原考古学研究所附属博物館では特別展が開催されています。太安萬侶は、奈良時代の官僚で、元明天皇の命を受けて「古事記」の編纂に携わりました。1979年（昭和54年）、奈良市の茶畑から発見された墓誌から、安萬侶が723年に亡くなったことや官僚としての地位、平城京の住居場所などが読み取られ、その実在が確たるものとなりました。展示では、鎌倉時代に作られた太安萬侶の木像、太氏の系譜や墓誌、同時代の貴族のものと思われる羊形硯などが紹介されています。10月13日（金）の「関西 時の人」は、古代史が専門の青柳さんと古事記が綴られた時代を辿ります。

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