あの街この街

2020年02月25日 (火)

兵庫県 南あわじ市 

 

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南あわじ市では400年前から瓦造りが行われてきたといわれています。

地元で採れるきめの細かい粘土が瓦造りを支えてきました。

淡路瓦の特徴はなんといってもいぶし銀の美しさです。丸一日かけて焼いた後の燻しの工程が瓦に輝きを与えるのです。お邪魔した日は晴天。周囲の屋根瓦は太陽の光を浴びて美しく輝いていました。

南あわじ市では鬼瓦、軒瓦などそれぞれの工場毎に専門性をもって生産しています。今回は屋根のてっぺんに用いる棟瓦を作っている谷池永充さんの工場にお邪魔しました。
同じ棟瓦といっても地域によって形が違います。風の強い地域、暑い地域、寒い地域で屋根の形が違うからです。
この工場では100種類の棟瓦を作ります。

 

 

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元々、瓦は日本全国で作られていましたが瓦屋根の家屋が減ったため
瓦工場も少なくなり全国に出荷するようになりました。
南あわじ市でも全盛期には700軒以上あった工場が今では80軒ほどになりました。
瓦屋根の良さを知ってもらいたい。それには工場に来て瓦に触れてもらおう。

 

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そんな気持ちで谷池さんが工場の一角に作ったのが「瓦割り体験道場」。床の間まで作られていて道場破りの気分で瓦割りを体験できます。私もチャレンジしてみました・・
カシャーンという気持ちいい音とともに3枚の瓦が真っ二つに!
実は割れやすいように裏に切れ目を入れた瓦が使われています。
とは言え何だか気持ちがスッキリしましたし、瓦に触れることで、さらに興味を持つこともできました。
谷池さんは「瓦屋根は災害に弱いように言われますが決してそんなことはなく屋根、壁、柱のバランスを法律に則って建築すれば安全は確保できるんです。通気性も良いので日本の気候にも適しています。」と話します。そして「何よりいぶし銀の屋根が輝く日本の風景を守っていきたいんです。」と熱く語っていました。

 

(リポート 斉藤弓子)                        

 

 

 

 

 

 

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