あの街この街

2020年02月12日 (水)

兵庫県 小野市

 

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兵庫県小野市は、かつて小野藩の陣屋町として栄えました。
今市内の中心街では、武家や商人町に伝わるひな人形など、貴重なものが数多く展示されている、「小野藩陣屋町ひなめぐり」が行われています。

 

ひなめぐりの中心となるのは、歴史博物館の小野市立好古舘。
入口を入ってすぐのところに飾られているのは、横幅が約9メートル、高さは3メートル、奥行きが4メートルもある、巨大ひな段です。
ひな段の奥に見える仏像は、実物大の写真フィルム。市内にある国宝・浄土寺の阿弥陀三尊像を写したもので、1981年に神戸で開かれた博覧会「ポートピア81」のパビリオンに飾られていたものを、好古館が譲り受けました。
まるでひな人形を見守っているように見えて、とても印象的な展示です。

 

館内にはこの巨大なひな段を始め、江戸時代から昭和にかけてのひな人形、約600体が展示されています。
巨大ひな段の真ん中に置かれていたのは、小野藩の家老・伊藤家から譲り受けたという江戸時代終わり頃のひな人形です。女雛の冠がひときわ大きく、男雛は、位が高い人だけに許される、黒袍と呼ばれる黒い装束を身に着けています。
ふっくら卵型の顔に、切れ長の小さな目、鼻は低めで、おちょぼ口。まるで浮世絵に描かれているような日本美人で、とても上品な顔立ちをしていました。

 

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また、ひなめぐりが行なわれている小野商店街では、27店舗の店先や店内で大小様々なひな人形が飾られています。この商店街は、江戸時代始めの1653年に小野藩の商人町として誕生し、350年以上の歴史があります。現在も、明治から昭和にかけてのレトロな佇まいのお店が点在しています。
小野市立好古舘 副館長の粕谷 修一さんは、「きれいに仕舞われている様子を見ると、手間をかけて大事にされてきたことが伝わってきます。お子さんを思う親心がいっぱい詰まっていると思うので、その気持ちとともに見てもらいたい」と話していました。

 

「小野藩陣屋町のひなめぐり」は3月8日(日)まで、
小野市立 好古舘の「ビッグひなまつり」は、4月5日(日)まで続きます。

 

 

 

 

 

 

 

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